クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

アイス界の女王 ビエネッタ

今週のお題「好きなアイス」

 

ビエネッタが好きだった。

おばあちゃんの家でたまに食べられるケーキのようなアイス。

切り分けて食べる、パリパリで贅沢な味わい。

 

ある日、おばあちゃんに「好きなアイスを買っておいで」とお金を渡され、近所のコンビニへ1人で向かった。

「はじめてのおつかい」ではないが、自分で選んで買うのは初めてで、ドキドキだった。

もちろん私はビエネッタ一択。箱を冷凍ケースから取り出しレジに向かう。

いつものおばちゃんにビエネッタと持ってきた500円玉を渡す。

ビエネッタが食べられる!持ち帰ればおつかいは成功!

 

「これだとお金足らないよ」

 

おばちゃんは私に残酷な事実を告げた。

呆然としてから意味を理解して恥ずかしさでいっぱいになった事は覚えているが、その後の記憶が途切れている。

たしかおばちゃんは優しく500円で買えるアイスを教えてくれたと思う。そうして、それからどうしたんだろう。

 

ビエネッタ。それは優雅で豊かな味わい。

500円では買えない遠い日の夢のアイス。

 

 

最近はカップのビエネッタもあるらしい。そんなの認めんぞ!!

『鴨川ホルモー』を観た感想

ネタバレあります!!

 

コメディを観たい気分になり、Amazonプライムにあって気になっていた『鴨川ホルモー』を観た。

鴨川ホルモー

鴨川ホルモー

 

 

※以下、ずっと不満が続くので作品のファンや素人批評が嫌いない方はそっとお帰りくださいませ、、、

 

「映像化困難と言われた〇〇がついに映画化!!」とか言う謳い文句をたまに聞くが、この映画はまさに困難で、結果無理だったのだと思う。
もしかしたら、この内容は誰がどう頑張ってもこれより少しマシになる程度なのかもしれない。ただし原作の小説は読んでないので、もし原作ファンが納得できているのなら私がこのノリに向いていないだけなのだろう。

とにかく終始眉間にシワを寄せながら、なぜ笑えないのかを考えてしまった、というのがざっくりした私の感想。


山田孝之濱田岳荒川良々も好きな俳優さんで、観る前の期待が大きかったのも結果ガッカリ感に拍車をかけた。芸達者な皆さんの頑張りが空回りしているようでいたたまれなかった。

コメディ作品は登場人物が困ったり失敗したりすると逆に観ている方は笑えるものだが、この作品は山田孝之と一緒に困惑(この映画は何なのかと)、濱田岳と一緒に泣いた(観るのが辛くて)。

 

いくつも問題点はあるだろうが、パッと思いつく致命的な3点を挙げたい。

1、本題まで長過ぎ
序盤の川下りとか要る?テンポが悪くぼーっとしてたらオニが出てきて面食らう。そうかと思ったらバトルシーンまで端折り過ぎ。不要な説明と必要な説明のバランスがすこぶる悪い。

2、笑いどころ不明過ぎ
シュールな場面はいくつも出てくるが、真面目なのか笑わせようとしてるのか悩んでいるうちにただ時が過ぎて行く。「真面目にやっていることが可笑しい」というのがやりたいのだろう事は伝わってくるが、笑う「間(ま)」を作るかツッコミ役がいてくれないとどうにも成り立たない気がする。いや、単純に好みの笑いじゃないのか?
レナウン娘」を歌うシーンは、男共の悪ふざけの飲み会に巻き込まれたような感覚になり、その一方で世代が違うので「この歌なんだっけ?」っと関係ないところでつまづいていた。

3、バトルシーンの見方謎過ぎ
変なポーズで一辺倒の指示をする彼らの様子を観ていて、どう応援したらいいかもわからない。笑えないギャグを繰り返されているよう(私の中では実際そうなのだが)で不快だし、「面白」が邪魔してバトルに白熱もできない。
観ていてイライラしまくる濱田岳のキャラの初回バトルシーンに至っては、笑わせようとしていたのかどうかさえ私にはわからない。


とまぁ、私は色々辛辣に書いたが、高評価のレビューがあるのだから楽しめる人もいるのでしょう。

そりゃあ良いところも……えーとー、芦名星が可愛いです。栗山千明はメガネ取る前まで可愛かったです。(不満の余韻を残す)

 

つまりレビューの総合点数ってアテにならないんだな、と思った次第です。

久々にあんまり酷い映画観たので、吐き出したくなりました。すみません。

 

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サラバンドが好き

昔もらって食べたあのお菓子なんだったろう…と探してようやく見つけ出した。

それがサラバンドだった。


何とも表現しづらいあの食感と味わい。

固いウエハースのようなものにホワイトチョコに似たホワイトクリームが挟まっている。

ただそれだけでなぜあんなに美味しいのだろう。

似たようなお菓子もあるみたいだけど、基本は地方の名物的存在なのかな?

うちの周りのスーパーやコンビニには類似品も置いていない。

最近、三浦屋で見つけたので思い出したときに食べられるようになって嬉しい。


知らない人には食べてほしいな。

サラバンド(中) 12本入り×10袋 【小宮山製菓】
 

 

お題「好きなバンド」

猫派だけど犬もいいな

圧倒的猫派だけど、自分好みの犬に出会うと犬飼いたい欲がうずく。

 

先日初対面した親戚の家の犬が、可愛いけどちょっとブサイクで最高だった。

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庭にいて網戸に鼻先を少しだけ押し付けてくるので、私が鼻を突こうとするとヒョイと引っ込める。またすぐに押し付けるのでタイミングを見て鼻をブーと押す。すると引っ込める。そしてまた鼻を…とずっと犬と私でやっていた。

 

番犬にはならない大人しいおばあちゃんワンコだけど、また会いに行くから長生きしてほしいな。

 

しかし赤ちゃんの写真は撮り忘れて、犬の写真はしっかり撮ってくる自分、どうなのよ。

 

 

忘れられない忘れた味

お題「思い出の味」

15年ほど前。お昼を買いに友人とコンビニに行くと「びわガム」なるものが売っており即購入した。びわが好きなのだ。
昼食後に皆が雑談している中、デザート代わりにびわガムを噛むことにした。少しワクワクしていた。

 


パク。クチャクチャ……!!!

 

これは!

 

マ、マズ!!!!


予想外の味にふた噛みくらいですぐ吐す。
あまりに衝撃的過ぎて、なぜか友人にも気づかれないようその場を取り繕うが、目は泳ぎ内心パニック。

 

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(不味いとかある?嘘?ドッキリ?)

 


ドッキリなはずもなく、その後もその事を誰にも話せなかった。自分のうっかりエピソードはよく話すのに、この件は何か恥ずかしい失敗のごとくひた隠しにした。

そのまま再チャレンジもできず、びわガムを買ったという現実から逃避してしまった。

 

最近になって「あれ夢じゃないよな?」と思って調べたら、現実に存在した。
しかし期間限定商品だったようでもう2度と食べることは出来ないだろう。


本当に不味かったのか、はたまた新しい味すぎて舌が追いつかなかったか。

もう1度どんな味か確認したい。

思い出のびわガム。

図書館備忘録

少し遠くの図書館まで自転車で訪れた。
住んでいる地域でその図書館にしか目当ての本がなかったから、というのが1番の理由。
それなら近くの図書館まで取り寄せという便利な方法もあるのだが、運動にもなるし、どんな図書館か確認してみたいという気持ちもあった。

暑い中はるばる来たが、開館してる?と思うほどひっそりとして人気がない。外観も古びていて、併設の施設などもないのでポツンとただそこにある。
恐る恐る建物の入り口に近づくとドアが開いていたのでよかった、やっている。

中へ入ると弱めにクーラーが効いていて、少し薄暗い。陽射しが強いのでカーテンが閉まっているせいだろう。でも、それだけでないここだけに流れている空気や時間が、気温以上に外との落差を感じさせる。
いつもの図書館がチェーン店のカフェなら、この図書館は町にある小さな喫茶店。常連がいつもいて、新参者が入るのを拒むような一旦見据えるような。さらに、図書館ならではの静けさが、ここは他より抜きん出ている。

わずかな緊張感を持ちながらも、図書館カードというパスポートを持参しているので臆せず奥へ進む。
外観もそうだが本棚しかり、全体によく言えばレトロな作り。在庫検索機も見当たらなかった。もしかしたらあったかもしれないが、あまりキョロキョロしたらよそ者だとバレそうでできなかった。もしかしたらとっくにバレていたのかもしれない。

職員はどうやら2人。受付におじいさんが1人何するでもなく座っている。もう1人のおじいさんは本棚に返却本を戻す作業など忙しなく動いている。
常連風の先客たちは、座って分厚い本を読んでいるおじいさん、新聞を読んでるおじいさん、おじいさん……ここにはおじいさんしかいないのか?

置いてある本も、他の図書館とどこか違う。どおりで目当てのマニアックな本があるわけだ。
おじいさんセレクトなわけでは無いはずだが「いい本置いてますね」と受付じいさんに言いたくなる。
「そうだろ?…アンタもこの本選ぶたぁわかってるねぇ」
なんて返事をくれるだろうか。

結局、目当ての本以外も借りることにして受付に行った。
さっきまでジッと座っていたのに無意味に立ち上がっていたようで、私が近づくと慌てて定位置に戻る受付じいさん。側にいた片付けじいさんに危うく仕事を取られるところであった。腕だけやけに振るじいさん小走りを見ることができたので、じいさんには悪いがこのタイミングで受付に来てよかった。
そう、私は「おじいさん」が結構好きなのだ。

 

今回は何せ遠かったので返却もまた行くのは少し考えものだが、たまには遠くの図書館も悪くない。
もっと自分好みの図書館があるかもしれないので、また新規開拓するかな。

 

禁じられた遊び

昔は旧海の日の7月20日から夏休みだったと思うが、今は世間的にいつから夏休みなのかよくわからない。明日から?

 

私が小学生の頃に夏休みを毎日どう過ごしていたかはよく思い出せないが、一時ひとりっ子ならではの遊びにハマっていたのは覚えている。
それは「ひとりトランプ」だ。

「ひとり」と言っても、ぬいぐるみ3体と輪になって、覚えたてのババ抜きや大富豪などを「4人」で戦う。もちろんぬいぐるみの番も私がやる。ぬいぐるみさえいれば1人でもやりたい時にやれるのが「ひとりトランプ」の優れた点だ。(ぬいぐるみが無きゃボールペンやリモコン置いといたり、いる体(てい)でだって出来るんだろうけど。)

 

聞いたところによると、「ひとりトランプ」は案外やってた人はいたようだ。子供が考える事は大体同じようなもの。しかし、私はあくまでその立場できちんとフェアに戦うのがルール。幼い子供でこの精神は褒めてやりたい。ただ、そのせいで自分が負けると本気で悔しく、自分が勝つまで勝負が終わらなかったりする。

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ある日も夢中になっていると母親に初めてその光景を目撃された。

「何してるの……?」

何してるか聞いておきながら、何をしてるかわかっていて本気で心配そうな、はたまた嫌なものを見た様な顔をされた。

子供ながらに直感として「あ、これはやらない方がいいのだな」と思い、以降ひとりトランプはやらなくなった。

 

ひとり向きの遊びがもっとあっただろうに、とも思うがトランプがやりたかったのだから仕方ない。今だとコンピュータ対戦で1人でもトランプできるからいいよね。

でも多面的視点が養われ……てないか。