クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

RRRは最高のエンタメでした

RRR観た。劇場で2回。

めっっっちゃくちゃ面白かったから感想書こうかと思ってたんだけど全然ブログ書きたい欲がわかず。(近頃の気分の問題)

タイトルで感想は以上って感じだけど、一応イラストは描いていたのでネタバレをギリ気にしつつ記憶に残ったシーンなど雑に少しだけ書いておく。

 


とにかく最初からずっと楽しい。楽しい予感しかない。そして予感の範疇を余裕で超えてくる。

2人の友情をはぐくむシーンが長いけど無駄がない。見てられるし意味がある。ニコニコ観ながら2人を推しにしていく時間。

ナートゥダンス最高。えっ!えっ!みたいに驚きながらさがるとこ可愛すぎる。

あのダンスのフリとして出てきたイギリス人のやな奴、数年後くらいにはこの日のこと思い出して夜ジタバタしそう。

もう全部力技。あり得なくないと思わせる肉体。

えー!殺した!いや死なない!なにしたら致命傷なの?

無限にある矢。もうラーマまじで神様じゃん。

ビーム、チョコモナカジャンボみたいに敵をパキッと折るのやめて。

バイクの使い方乗るじゃなく投げるんだ。

大爆発。どこに何置いてんのよ。

あなた生きてたんかい。

ムルッムルッムルムル!ww

誰だっけ…って父ちゃん元気に再登場!キャラ変わり過ぎて。笑笑


もう本当最高でした。

 

ラストナイトインソーホーを観た感想

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なにせエロイーズとサンディの2人がめっちゃ可愛くて魅力的で特に前半はそれだけでずっと見てられるし見ていたかった。

シンクロした2人を同時進行でかわるがわる見せる演出も楽しい。

エロイーズが赤髪の田舎娘からサンディ風のブロンドにイメチェンして最終形態のアヴリルラヴィーンへ(?)と物語が進むごとにビジュアルが変化していくのも良い。

サンディはちょっと個性的だけどエロイーズが憧れるのがわかるような存在感。個人的に今年度の助演女優賞あげます。笑

 

いやいや、サイコホラーとうたってるのにまだ2人が最高って話しかしてないのはマジでそれだけでだいぶ満足だからなんだけど、衣装や音楽もいいし、もちろん話もテンポよくどんどん2つの世界に引き込んでいく。王道のホラー要素もありつつ描き方は新鮮で、観ているうちに自分も2人にシンクロするように感情移入していけるばかりに、あんなにキラキラ輝いていた2人が…と切なさと恐ろしさで心は掻き乱されていく。

 

ジャックはイケメンなのか?でもあの独特なビジュアルが凄い活かされてる。

いや、おじいちゃんは違うだろからの突然えー!

エロイーズのおばあちゃんホラー展開に加担するかとだいぶ構えた。

ジョカスタが性格悪すぎて実は心の闇深そうだし、後半の出来事で大人しくなってるのめちゃ荒療治。

エロイーズ、パニックなるのわかるがちょっと落ち着いて、ジョン気の毒だから。笑

そんなジョンの存在の癒し度星5つ。

と、そんな具合につっこめる余裕も無くはないのでホラーとしての怖さレベルはさほどではあるけど、独特の不安や緊張感を保って常にドキドキできる程よさ。しかし後半からクライマックスにかけてはスピードアップして怒涛の展開になっていくので、ディズニーシーのタワー・オブ・テラーくらいの怖さレベルかな。…いや、落ちるアトラクション部分がしんど過ぎて違うか。ただ劇場出たらめちゃくちゃ怖かったって騒いでた男子いたしな…でもタワー…え、ちょっと待ってこの例えかえって邪魔なだけだわ。

…ま、とにかくそんな感じに面白かったす(雑)

 

ところで、観終えてから何やら賛否があると知り、賛否?ぴ?ナニが??と思ったらたまたま1つの極端に否定的なレビュー記事が流れてきたので拝見しました。なるほどそういう視点や意見もあるんだなぁって勉強になった。(ざっくりいうとこの映画での女性のセクシャルなフェミニズム問題の描かれ方についての批判)

たしかに人によっては観ているのが辛いような描写はあるし、これをフェミニズムの映画とするなら良しとしないこともなんとなく理解した。だけど私個人は先のレビューとは全く逆の印象を受けてた部分も多くて(私がそこら辺の意識低いのもあるでしょうが)同じものを観ても受け止め方ってこうも違うのだなって不思議な感覚にもなった。

私は好きじゃない、私には合わなかった、と言うのは全然自由だと思うけどそれ以上のことを言うのはよっぽどなんだろうけどなぁ…。ひとつだけいうと、私は最近とあるトラウマができたことで、連想させる描写に過敏になってしまう部分があるので作品との距離感には気をつけたいなとは思ってます…。

 

なによりも、私はこの映画好きです!

 

ともあれ、この作品のエロイーズにも言える事だけど、傷つきながらも生きてるみんな偉い!超頑張ってる!でも死ぬほどには無理すんな逃げろ逃げろ!って思います、本当に。

 

寒い冬を越えなきゃね。来年は少しマシな年にしてほしい。(運任せ)

 

 

 

 

 

 

『ゴジラvsコング』を観た感想

※注意※ ネタバレあります

 

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シリーズ4作目ということだけど、私2作目と3作目観たっけ?なんだかゴジラとかキングコングとか似たようなのワンサカありすぎてどれがどれやら。

でも怪獣物の派手なやつが観たいという己の欲望に応えるべく予習ゼロで観ました。

 

いやぁ面白かったー。というか笑えた。

狙って作ってるのはわかるけど、素直に楽しい。のっけからコングのモーニングルーティン風の演出とかね。

吹き出し見えそうなほど感情がわかる両者。

コングが寝てて起きたら北極にいた時「まじかよ」って言ってため息ついてたし、ボコボコにされたコングが「ギブ」って言ってたし、危機を助けられたゴジラが「え?」って言ってたし、その後「借りは返したぜ」って言って去っていった。(もちろん全部言ってない)


なによりゴジラとコングの殴り合い。笑笑
観た事ないけど『クローズZERO』とかこんな映画なんじゃない?というヤンキーの力比べ感。

ボクシングとか格闘技とか痛そうで観るの苦手だけどこういう血とか負傷がわかりづらいモンスター同士なら安心して観てられるからいいよね。わかりづらすぎて途中、あっコング肩外れてたんだっていうシーンあって笑った。

それにしてもコングが故郷に着いた途端出会い頭で翼竜ぶん回して殺しにかかるの野蛮すぎて。笑

そんでドンキーコングが地面からバナナ出す時の動きでドコドコ殴り殺した後ブチーンいってズズズーのくだりはさすがにうぇーって顔しかめた。(でもいやだけどいやじゃないw)


今回そんなコングと仲良し設定の少女がメインキャラだけど、にしても寄りのショット多すぎない?や、可愛いけどさ。画的に持つけどずっと表情は一緒なのよ。そんなにいりますか?というバラエティーにゲストでスター女優来たときくらいガンガンワンショット挟んでた気がする。ま、可愛いからいっか。

 

コング主体の話とは別軸でも話が進んでて、そっちは若い頃のスカーレットヨハンソンみたいな子がメイン。いずれ人気出そうって思ってたら、この子前作のヒロインだったんだ。それで意味の分からなかった部分が合点がいったのでやはり前作観てない気がしてきたな。細かい部分はやはり予習しておくと何か見え方が違うのかもしれない。

こっちのパートで忘れちゃいけないのが小栗旬。死ぬほど喋んなくて白目剥いてると思ったら死んだ。でもシリーズ1作目となる『GODZILLA ゴジラ』での渡辺謙さん同様ちゃんと日本人の発音で「ゴジラ」って言ってたのは好感持てた。


メインステージとなったのは香港。なぜ香港?King KongとHong Kongで韻踏んでる?あれかな、日本のようなオリエンタル感は出せるし今回のDJブースと表されたあの空間や世界観が電飾ガンガンのイルミネーションの街並みと似てるからかな。

地下空間とかゴジラのビームとか戦闘中の音楽でちょっとアレを思い出したよね、ほら、私が7割くらい寝てて何度寝て起きても同じシーンやってた雰囲気がかっこいいだけの映画。そうそう『トロンレガシー』。(今調べたら結構評価高いのな。私が寝てる間は超面白かったのだろうか)

 

そういや「メカゴジラ」ってオタクっぽい男の子が言い直してまで呼んでたけどメカゴジラは過去存在した世界線なのか?


あとさ悪役たちが瞬間で跡形もなくなるのいいよね。

 

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と、このように、誰かと一緒に観て「あそこのあのシーンさぁ」って思い出しながら感想言い合ったりするとより楽しいタイプの映画でした。

けど、これまでのシリーズをちゃんと観てなくても1人で観てもかなりエンジョイできたので大満足。

やっぱり映画館で観ると没入できていいな!

あの映画見ました

検索に引っかかりにくいようにタイトルは書きませんが観ました。

こんな内容で検索の邪魔はしたくないので(^^;)

 

この監督の映画はそんなに意識してなかったわりにほぼ観てるので好きなんでしょうね。印象深いものが多い。ちゃんと話を理解できてたのかは置いておいて。

今回もむずいむずい聞いてたので、初見はわからなくて当然と思って楽しみました。

 

いやぁ、わからなくてもおもしろい!かっこいい!美しい!好き!

オペラハウスのシーンは超かっこいいね。風車が回る広大な海とか船の中のハシゴのショットとかバンジーで駆け上がるとことか映像がいちいち最高よね。息止めるシーンは一緒に止めちゃうね。出てくる人みんなほどよく冷静な感じで自然でいて魅力的だよね。飛行機爆発しても誰も「オッオゥ」とか言わないもんね。でも主人公は強くてかっこいいのにちょっとかわいいよね。ケネス・ブラナー結構好きだから悪役でも嫌いになれないかもと思ったけど普通に嫌なやつだったね。でも心底嫌いにはなれないのはケネス・ブラナーだからなのかね。知らないね。あの穏やかにも思えるほどゆったりとした低いトーンでどうやって死にたいか尋ねるシーンは怖すぎて笑っちゃったよね。キャットは美しいね。すんごい背高いね。それも魅力と思えるほど素敵だよね。だけどみんな大好きニールがやっぱずるいほど良いよね。顔好みじゃないのにめっちゃかっこよく思えてしまうね。あとさぁ、あとさぁ、ね、ね、ね!

 

で、観終えてから詳しい解説つきの公式パンフを読みました。

個人的に作品が好きじゃないY監督の感想文が載っててウッと思いましたが、それ以外はとても良いパンフでした。

 

そして話題になってたわかりやすい下記記事を読みました。

これを読むとさらにわかった気になりました。↓

note.com

 

そして宇多丸氏のラジオを聞きました。

もう一度見に行くのが楽しみになりました。

www.tbsradio.jp

 

 

そうして2回目の鑑賞。

初見では気づけなかった細部に注目しつつより話を理解しようと努めながら観ました。

 

観ている時の心理の流れ↓

 

はい、はい、はい(納得)

はい……はい(不安)

はいー…はい?(動揺)

はい?はい?はい?(焦燥)

はいいいい!!!???(錯乱)

はーいー??(イクラちゃん)

 

なぜだろう、1回目よりわからなくなった!!!

 

なんていうか、気合がから回った2回目のデートみたいな(遠くほろ苦い記憶)。楽しむことより理解しようとしすぎてとにかく脳が疲れた。もっとわかると思ってたからエンドロール見ながら呆然としてた。予習して挑んだのに1回目と理解度が大差ない。どゆこと?!

それで言うとわからなくてもいいやと開き直ってた1回目のほうが純粋に楽しめてたかな。でも何度も見る価値はあった。

 

この映画に関してはわかろうとするも良し、わかった気になって観るも良し。私はこの先は後者だな。笑

だってもう時間が逆回転してる映像ってだけでも楽しいからいいじゃん!

と、結局いつもの馬鹿みたいな感想だけど、IMAXの映像と音響が現実を忘れさせてくれて夢中になって観終えて映画観たー!映画って良いなー!って心から思えたんだから、それは最高に楽しめたってことでそれが一番。映画館で観られて本当に良かった。

 

心身ともに狭い世界に閉じ込められたように暮らしている今、久々に映像で視覚的に話として思考的に果てしなく広い世界に触れられた気がして、それがとてもとても嬉しくて感動したんだよね。

 

つまりは、間違いなく好きな映画でした。

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『ボヘミアン・ラプソディ』を観た感想

映画『ボヘミアン・ラプソディ』をようやく観てきました。

 

率直な感想としては、そんな大騒ぎで大興奮するほどではなかった、かな。

すぐに観に行けなかったせいで期待値が上がり過ぎてたのもたぶんある。

思ったのが、Queenの事が大好きな人か、ほぼ聴いたことない若い子ならもっと感動したんじゃないかなって事。

私みたいに中途半端にQueenをかじった(2004年の再ブームの時にアルバム『JEWELS』を繰り返し聴いてたという王道のニワカ)人は、まぁQueenやっぱ凄いよねって事で感心はすれど新たな感動はちょっと薄くなかったです?私だけ?

そりゃあこの映画、Queen大好きな人はめちゃくちゃ興奮するだろうと思うんです。私だって大好きなチャゲアスの誕生から栄光そして…みたいなのが『SAY YES』ってタイトルで映画化されたら鼻息荒くして観に行くし、チャゲのそっくりさんと飛鳥のそっくりさんが完コピで演じてくれたら……って、うわ!観たい!なにそれ超観たい!!頼む誰か!どこに企画持ち込めばいい?東宝

えーと、ま、それは置いといて。

とにかくファンは楽しかろうよ。

あと2004年の再ブームを知らない若者なんかも新鮮な感動があると思う。この歌聴いたことある!カッコいい!みたいなね。

 

それでもフレディ役のラミ・マレックには主演男優賞あげたい。本当にフレディを魅力的に演じてた。顔はフレディ以上にヨーロッパ企画の石田さんに似過ぎてて気になっちゃう、というのはこちらの都合なので仕方ないです。彼の演技がこの映画をただの再現VTRではないものにしていた。そもそもだいぶ内容はフィクション入ってるみたいですが。

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と言いつつ、つまらなかったわけでも心が動かなかったわけでもなく、なんならもう一回観てもいいなってくらいには楽しめました。そしてきっとみんなそうだろうけど、家にあったQueenのアルバム引っ張り出してきて連日聴いてるよね。

なんだ、結局映画良かったんじゃんね。

えっ?あの映画なんだっけ?!(クイズ付)

過去にたまたま出会ってなんとなく観た映画のワンシーンが、ふと頭によぎることがある。

「あの映画……なんだっけ?」

タイトルさえわかればインターネットでいくらでも調べられるのに、

[ホラー  殺人鬼  主人公が女]

みたいなありきたりな情報だけだと、なっかなかたどり着けない。

有名な映画でないほどタイトルがどうにも思い出せず、別に思い出したところで何と言うわけでもないのに異常にモヤモヤしてしまい

「えっ?何だっけなんだっけ??うわ!ぜんっぜん思い出せん!ウガー!!」

となる。

 

個人的にウガー!!の代表映画が『ダンテズ・ピーク』だ。

何度も調べては忘れてを繰り返している。当然ながら今回も調べた。

ありがたいことに検索ワード[火山 映画 おばあちゃん]であっさり出てきてくれた。

よくこの3単語でタイトルが出てきたなと思うが、検索すると同じようにウガー!!となったであろう人たちが散見されるのが笑える。

早押しクイズで「火山の映画でおばあちゃ…」まで聞こえたら手元のボタンを連打して「ダンテズ・ピーク」で間違いない。

この映画には思い出さえあるのに覚えられない。

中学生の時に母と出かけて映画でも観ようかとなった時に、並ばずすぐ観れるという理由だけで何の前情報もなく観た映画がこれだった。(そうそう、昔は並んでチケット買ってましたよねぇ…)

作中のおばあちゃんが◯◯た!!という衝撃的なシーンは当時トラウマもので、友達にスゴイもの観ちゃったというノリで事細かく話して聞かせたものだった。

今思えばあれが私の中の何かを目覚めさせてしまったのか、同ジャンルのパニック、ホラー映画はその後やけに好き好んで観ていたな。

 

最近もなんとなく観てしまって後々思い出してウガーっとなりそうな映画があったので、メモ代わりに挙げておきたい。映画の詳細は書かないので、気になったらどうぞ検索してみてください。

なお、別にオススメの映画ではないです。笑

 

★以下、検索ワード→タイトルの順に記載しているので検索ワードだけでタイトルが当てられるかチャレンジできます。

 

 

思い出し検索ワード

[おじいさん ナチス 復讐]

タイトル

手紙は憶えている

 

 

思い出し検索ワード

[金持ち シングルマザー 記憶喪失]

タイトル

『オーバーボード』

 

 

思い出し検索ワード

[オムニバス 最悪 スペイン]

タイトル

『人生スイッチ』

 

 

思い出し検索ワード

[中国 願い事 ホラー]

タイトル

『セブン・ウィッシュ』

 

 

思い出し検索ワード

[美大生 時間が止まる スーパー]

タイトル

フローズン・タイム

 

 

いかがでしたか?笑

全てわかった方は相当マニアックな映画通!(のはず!)

無駄にした時間をさらに無駄に振り返ってみる

 

という「総まとめ」みたいなツイートを見ておきながら、観てしまった映画『フランケンジョーズ』。しかもこんな記事まで書いてどんだけ暇なんだよ!ね。

フランケンジョーズ

(↑ これパッケージ詐欺じゃん……)

 

なんたって深夜に12チャン(当時のテレ東)で放送されていたB級ホラー映画を録画して観ては友人に報告する青春時代を送っていた私としては、観ないわけにはいかなかったんです。

 

しかしながら、そりゃそうだ。

はじめこそ笑ったが20分ほどでどうでもよくなった。

 

※以下気にせずガンガン無駄なくらいネタバレしていきます。

 

ストーリーはなんだか凝った感じで色々説明したりこじつけたりしてたけど何ひとつ頭に入らず。とにかく強めのおかしなサメが襲ってくる映画ってことでいいっしょ。

 

オープニングはモノクロで、古いB級ホラー映画感はよく出ていた。ずっとモノクロにしておけば味があってそれなりに良かったのでは?

でもそうしなかったのも、あまりにもチープなCG丸出しなのも、この映画はカテゴリーとしてコメディ映画なんだと思う。


まず関係性が謎な3人組を中心に話が進む。アラフォーの冴えない男2人にアラサーのまあまあな女というビジュアル構成。

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こんなの真面目にホラー映画撮る気ないでしょ。男2人がこの女を過剰に小馬鹿にしてるのも理解不能

 

どうせ女の水着のシーンはあるんだろうなと思っていたら、あるにはあった。が、水着姿が見えるか見えないかでパーンしてお色気シーンは無し。でもチラ見えした彼女の身体は意外と親近感の持てるレベルだった。あと全身タトゥがすごい。

 

3人がチャーターしていたクルーザーの船長は一言も話さずジェスチャーのみ。それがなにかの伏線……ではなかった。予算が無いから台詞無しで地元の船運転できる人を採用したのだろうか?

 

ダサい編集、堂々たる「ザ・合成」。ここまで酷いと「コラージュ」と表すべきか。

海面のCGなんか酷すぎて海から透明な生き物が出没したかと思ったら水しぶきだった。しかもそれを使い回すから目線の邪魔。

安いCGのせいだけではない。泳いでるシーンは水位が膝くらいの所でビチャビチャやってるのバレバレ。サメによる殺戮シーンはかじる音と赤い水の映像で状況察してください。

などなど、ダメなところをあげればキリがない。むしろわかってて開き直っている。この監督、さては怖いものなしだな。


プラスチックのようなサメについては、最初は色んな意味で心底びっくりしてしょぼさにひとしきり笑うのだけど、だんだんともうちょい頑張れよと思えてくる。画面を躍動感のないサメがゆっくり横切った時は「それからどんどこしょ」的な画面転換の演出かと思ったが「サメが飛び跳ねて船の上を通過した」ということみたいです。

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そんな感じでサメの映画なのにサメが1番雑すぎて、襲われてるのかサメの画が人に被ってるのかずっとわかりづらい。

パニックホラー特有の主人公が発する「一体何が起きてるの?!(泣)」ではなく、観てる側が「一体何が起こってるシーン?」という冷静で純粋な疑問が付きまとい続ける。


緊迫感ゼロのままクライマックスらしき展開を迎え、3人が再びクルーザーに乗り込むと

「サメが追ってくる!船のスピードあげて!」

「やってる!」

いや、やってないやってない。景色がゆっくりと流れてるよ。遊覧船なのかな?
そんなツッコミという名の粗めの間違い探し疲れ、せめて評価できる終わり方を願っていたら

 


えぇぇ!

 


マッチョザメ爆誕

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びっくりぃ!まだ終わらんのかい!!

 

(よく見たら絵と全然ちがったけどいいや)


落胆と僅かな期待が入り混じりつつの第2章。

マッチョザメ、案の定冴えない男共を食べるんだけど、向かい合ってるはずのサメと男の目線が合ってないのはちょっと笑った。

その後、完全に要らないお色気(?)シーンあり。あー嫌いなタイプの海外コメディの下ネタだ。この監督嫌いかもしれない。


後半からは「モンスターを殺すためなら人も殺す」勢いのおばちゃん率いるサメハンター集団?も出てきたりして一応楽しませようとしてくれてるみたいだけど、基本が地味な絵面にサメのコラ映像だもんで気持ちはだれる一方。しかもウケを狙ってるんだと思えてきた途端に冷めた。サメだけに。

 


…………。

 


もうどう終わるか、それだけ確認しようと「ながら見」していたら、いよいよ待ちに待った本当のクライマックス。

例のおばちゃんの弾丸により人のよさそうなおっさんがサメと一緒に爆死。

思わず「クレイジー」と呟いてしまった。

映画でモンスター道連れ爆死エンドはよくあるものの、最もそうしなくてよかったと思える作品だった。


ラストは女が歩いてるところをやけに長映ししていて、テンポ感のあるBGMとあいまって歌でも歌いだすんかと思った。いまだに何の演出かはわからない。

オチはどうせそうだろうなと思っていたけど、終わったと思ったらバアッ!て出てくるやつね、はいはい。

もう笑うにも飽きたし怖くはないし、何も感じなかった。はい、ご苦労さん、といった具合。


1番良かったのはエンドロールの海中の映像かな。綺麗。

 

アマゾンプライムで観られるので、眠れない夜とか家飲みのBGMとかそんなノリで観たい人だけどうぞ。

でもひょっとしたら10代の頃だったらもっと楽しんでたのかな。

 

 

笑いたい方もホラー好きな方も俄然こちらがおすすめです↓

oki-nikki.hatenablog.com

 

以上、長々と無駄なレポートにお付き合いいただきありがとうございました。