クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

名古屋にいる貴方へ

貴方のことはほとんど一目惚れのような感じで好きになった。貴方は緊張からか、険しいのにどこか頼りなげな表情するから、可笑しくて笑っちゃった。誰の事もわからずにいた中で貴方だけ違って見えた。名前も知らない時から「あ、あの人だ」って気づいたら目で追ってた。どんどん貴方を知っていく内に、とても強いけど弱い人だとわかった。貴方は幸せをくれるけどもどかしさもあって、落ち込んで貴方から距離を置こうかと思う瞬間もあった。好きにならなければこんなに苦しい思いをしなかったのにって。でも辛さを抱えながら遠ざかっていく貴方の背中が悲しくて放っておけなくて「大丈夫だよ!また明日!」って声をかけてた。それからの運命のあの日。信じられない、なんて言ったら貴方は怒るかな。心から望む形ではなかったかもしれないけど、貴方と私の夢の叶った日。部屋の奥で背を向けて座っている貴方が泣いていると気づいて、私も涙が止まらなかった。振り返った貴方は冷静を装いながらポツリポツリと返事をしてたけど、右目からこぼれた一筋の涙は一生忘れられない。そこからは夢の様な日々で貴方の幸せそうな顔が心から嬉しかった。貴方はまるで別人みたいに自信に満ち溢れていて少し遠い存在になった気もした。けれど皆に愛される貴方が誇りにも感じたよ。でもそんな矢先にまさかの大怪我。なぜ貴方にばかりこんな苦難が多いのか、悲しくて悲しくて。すぐに仕事を休んでほしかった。大切な身体だもの。でも責任感のある貴方自身が誰よりそれを許さないのもわかっていた。その結果があの奇跡を呼ぶんだから、本当に貴方は謎めいて愛すべき人。だけど怪我、辛いんでしょ?貴方は決して口にしないけど見ていればわかる。貴方の頑張りや優しさは十分に伝わってる。このまま無理をして貴方が去ってしまうのが何より怖い。元気な貴方をこの先もできるだけ長く見つめていたい。だからね、休んでもいいんだよ稀勢の里