クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

『ドリーム』を観た感想

なんとなく聞いたことあったけど、ここまであからさまな黒人差別あったの?と驚かされた。まるでバイキン扱い。子供がエンガチョするみたいに、黒人が触れたものは触れないってどんなだよ。


そんな差別が当たり前になっている中、自分の中にある差別意識と葛藤しながらも夢の未来のために冷静かつ情熱的に向き合ってくれる上司役のケビン・コスナー。かっこいいーー!!ほれぼれ。
『ボディーガード』で死にかけの彼の異常な色っぽさにときめいたあの頃からだいぶ月日は流れ、久々の彼の姿に一瞬あれ?これケビンだよね?と不安になったけど、その渋さもまたよい。自分も着実に年を経てきてるのでむしろよい。
あとジム役のマハーシャラ・アリもかっこいい。スタッフォード役の彼は意地悪だから嫌い(単純)。宇宙飛行士のグレンは不安になるくらい良いやつだった。貴族みたいなイケメンが蝶ネクタイ付けて会議でもニコニコ(笑)。個人的に知り合いに似てるのも謎のおかしみがあった。良いやつキャラの映画でのパターン(バッドエンドパターンとかアナ雪の王子パターンとか)が頭をいくつかよぎって最後までドキドキさせられたよ。監督のイジワルかな。考えすぎ?

 

主人公のキャサリンはビジュアルが正統派じゃないから最初うーん、、、って思いながら観てて、しかもせっかくジムと初対面でいい雰囲気になったのにちょっとジムが失言してそれをすぐ謝ってもプンスカして再会した時もジムに超いい女風の対応してるから「???」と思ったし、この恋愛エピソード要るか?と思いながら観てた。
結果、要りました。
ありきたりな言い方だけど、自信と才能に溢れた人って魅力的に見えるんですよね。さらにキャサリンは頑張り屋さん。しかもどんどん可愛く見えてくる。恋するオンナは綺麗さ〜ってこと?
それからの、プロポーズシーン。涙腺が緩んできたけど泣いたら恥ずかしいと思って耐えてたら
「グスッ」「スンスン」
隣も後ろもみんな泣いてた。
キャサリン役の女優タラジ・P・ヘンソンすごい。

見た目で「差別」してごめんなさい。

見た目といえばキルスティン・ダンストも久々見たけどあいかわらずのブロンド美人だったな(スパイダーマンでの悲劇を私たちは忘れない)。

 

本題のストーリーは実話だってからすごいよねえ。そう、すごいなあと思うんだけど色々詳しくないからどこか漠然とはしているんだよね……。で、今何してんの?みたいな。そのせいかちょっと盛り上がるまで長く感じたり最初の成功シーンに唐突感があった気もした。中盤から引き込まれていったけど。

それでも黒人女性たちの苦悩やサクセスは今を生きる人たちの勇気にもなるし、最後は晴れ晴れとした気持ちになれる良い映画でした。

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