クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

72時間にざわめく群れ

「いつまでも俺をあの日の姿で閉じ込めようとする群れがいる」

 

本当のところは知らないが、この『群れ』という曲はASKAさんが過去との決別を歌詞にしたとされている。

この3連休でこの歌詞が浮かんだ出来事があった。

 

72時間 ホンネテレビ。
稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾がAbemaTVで挑んだ言わずと知れたアレ。
全部は見てはいないが、ざっくり2日分くらいは見たと思う。
3人がこんなに楽しそうにはしゃぐ姿はもうずっと見ていなかった気がした。
特に香取慎吾のイキイキした目を見て、この目が好きだったんだと思い出した。

それまで事務所に縛られてできなかったネットを活用して、3人は72時間で世の中と繋がっていった。
ファンの声を直で聞けるSNSにハマっていく様子は、新しいおもちゃを与えられた子供の様に無邪気で、だからこそ少し不安になった。
彼らが何をしても"SMAP"を求め、話をすれば中居や木村の名前出せと言い、3人揃えば次は5人だと言う。そんな一部のファンたちのツイートが目に余ったからだ。

昨年から散々言われてきたことだろうが、3人は改めて自分たちのファンとする群れが悪びれもせず書き込むそれを見て、それを言われて何を思うのか。

 

SMAPは事実として解散し、3人は新たな門出で「前だけを向く」という決意の元に番組に挑んでいた。それはこのホンネテレビ内でも終始本人たちがはっきりと言葉にしていた。

その様子を見ながら寄ってたかってそりゃないよ。

彼らはいつまで未完成な存在でいなければならないの?
あと2人をこの先もずっと待っている状態なの?

 

もう「SMAP」を今の彼らに求めないであげてよ。無理なの!今を精一杯やってんの!言われるほどに辛いの、引きづりたくないの。それぞれの今を、見てあげなさいよ…。
マチャアキにびびってる顔よりも生謝罪のときの死んだ顔の方がよっぽどもう見たくないわ。

 

そんな風に憤っておいて、私もASKAの横にはCHAGEがいてほしいとつい口にしてしまっていると気づき完全にブーメランだった。
よくない、反省しよ。

ファンなら黙って妄想!!(ASKAさんのブログにコメントした事はないからセーフと思いたい)


72時間テレビは画期的で面白かったです。3人は本当にお疲れ様です。

この番組を通じて思ったのは、私が抱いていた印象よりもずっと彼らはプロフェッショナルで、懸命で、気遣いにも溢れていた。

吾郎ちゃんは1番不安を感じながらそこにいる様に見えたけど、それでも見ている人を楽しませようという一途な想いを強く感じた。そして最後珍しく感情をむき出しで号泣していたので、きっとこの番組によって何かを与えられたはず。

剛くんは1番弾けていて、そうかと思えば誰よりしっかりとした意思や決意を口にする。好きにならずにいられない魅力でいっぱいだった。せっかくユーチューバーになったのだから、初めてのことにチャレンジする様子をもっと見たい。海外の知らない土地で知らないもの食べてるだけでも楽しそう。

慎吾くんは視聴者が求めているものや感じている事を察知して対応する能力に長けていた。適当に振舞っている様でいて場を回して空気を作っていた。器用そうなのに自分の感情を表にするのは苦手みたいで、そんな彼を心配していた芸能人が多く集まったのが印象的だった。今回の番組では近年テレビでは見せなかった輝きを取り戻していたように思う。このきっかけで今後もさらに輝いていくに違いない。


不安はたくさんあるだろうけど、3人の思っている以上に今までにいなかったファン層が付いてくるよ。だって新しい彼らを縛るものはないし、何より日本人は判官贔屓ですから。こんなチャンスないじゃない。

慎吾くんにはASKAさんの『今がいちばんいい』を歌ってほしいな。今の彼にぴったりだし、きっと彼の声質に合ってるから。

 

「今日を生きてる自分に万歳」!