クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

憧れの詩人

大杉漣さんが亡くなってから、近年亡くなった方を少し振り返っていた。

その中で2016年に亡くなられた永六輔さんの名前を見て思い出したことがある。

永さんが亡くなられてから間もなく位のある日、ASKAさんが「散文詩を書く上で憧れの人がいる」という内容をブログに書いていた。
ASKAさんはロマンチックだったり幻想的な歌詞を書く人なので、誰に憧れているんだろうと思いつつ、その時期だから永さんの事が少し思い出された。

長年のファンの方なら心当たりあるかもと思い、そのブログのコメント欄を見ると、

「巨泉さんのことが浮かびました」

?!

いやいやいや、と失礼ながら笑ってしまった。

大橋巨泉さんも永さんのすぐ後に亡くなっていて、より世間の記憶に新しかったせいだと思う。でもさすがにそっち?!違う…よねぇ?(そのコメント書いた方がもしこれ読んで気分を害されたらすみません)

 

ただ、世代が違うから絶対とは言い切れない。知らないだけで巨泉さんの作詞した名曲があるのかもと気になって検索したところ、ひとつだけ作詞された楽曲があった。

曲名は『さすがわかってらっしゃる』。巨泉さんの声で脳内再生できる題名。

70年代ごろのサントリーのビールのCMにこの曲の替え歌が使われていたらしいので、ご存知の方もいるかもしれない。

運よくその曲を聴くことができた。名曲だった。

 

以下『さすがわかってらっしゃる』の歌詞一部引用

♪旅ゆけば

  旅は道連れビューティフル

  ガッツな男のゆーくところ(カンカンカントリー)
  世界はいつでも青空だ(カンカンカントリー)
  ~スキャット
  カントリーラーイフ(お気楽ターイム)

 

CMだときっと「カンカンカントリー」が「サンサンサントリー」に変えられているのだろう。クレイジーキャッツの歌にありそうなカラっと陽気で愉快な曲。この曲聴いて落ち込む人はまずいないはず。1度聴いただけでも覚えてしまうほどノリのいいメロディーに詞がすごくマッチしている。ひたすら前向きだけど深い意味は大してなさそうな内容が良い。晴れ渡った空の下、みんなで肩組んで左右に揺れながら歌いたい。

 

こんな歌詞はさすがのASKAさんでも書けない、って意味では憧れが巨泉さんでもおかしくないか。

 

と思ったが待てよ。

「ようこそここへ遊ぼうよパラダイス」

しゃかりきコロンブス

 

・・・ひょっとして書けるのでは?