小学生時代、足が遅かったことは以下の2つの記事で書いた。
そんな私の足が速くなるまでの事。
話は私が唐突にリコーダー部に入ったところから始まる。
入部理由は部員が足らないとか私が部活に入ってないとか断る理由がないとかそんなこんなで。
小説ならプロットが崩壊しているかのようだが、現実は意外とそんなこんなだ。
リコーダーは好きでも嫌いでもないけど、音楽は好きなので割合楽しくやっていた。
その一方で大会前にはメンバー選抜テストが行われるというシビアさもあり、メンバーとなった私のそばで選ばれなかった下級生が泣きじゃくるという場面にでくわし、私はそれほど…とどこか冷めた気持ちも持ち合わせていた。
それが、この部活に朝練が始まったことが終わりの始まりとなり、この話の本題につながる。
朝がとにかく弱い私にとって、朝練は苦痛でしかなかった。私の望みは朝少しでも長く寝ること。その望みを1分でも叶えさせてあげたい私に優しい私は、5分で良いところをオマケの10分は寝る。するとどうだろう、家を出る時間直前になるのだ。でもまじめ系クズな私は朝練には間に合わせたいと考える。結果、家から学校までダッシュ!それは毎日走って走って走った。メロスかってくらい。妹の結婚式もない、人質の親友も待ってない、ただ朝に笛を吹くために。
私の家は学区の最果てにあり、歩けば30分くらいかかる距離。その距離にかかる時間が日に日に短縮されていった。途中で息切れして止まることがなくなり、朝練(に行くために走っている)の成果を実感していた。
そんなある日、部活の顧問についに注意された。
「いつもギリギリに来過ぎている。もっとみんなのように早めに来なさい。」
その時、私は決意した。
リコーダー部を辞めよう。
走ってまで笛吹いて怒られ
(自由律俳句)
わかってる。自分がどうしようもないやつだってこと。普通は頑張るところだった。でもいやになっちゃった。
先生の説得も虚しくリコーダー部を退部した私に残ったのは、やけに鍛えられた足だった。
さらにこの性格なので、その後も遅刻寸前で走ることは図らずも続いていく。
そうしてこうして、リレーの選手に選ばれるほどになったのでした。(急に雑)
ま、継続は力なりってね……。
リコーダーも続けてたらどうにかなったかな。
えーとー、リコーダー部のみんな、先生、ごめんなさい。