デマ、勘違い、憶測、妄想、誤解、悪意、正義感、思い込み……。
これらがあまりにも溢れかえると、いつのまにか知ったつもりになって、事実ではない事を信じきってしまう。
そんなことが私にもこれまできっと沢山あったのだろうと、我が身を振り返った。
たくさんの人が同じ意見を言っていればそれはさも真実のようで正解のようで。
でもたくさんに見える意見の正体は?
とても限られた枠に収まる集合体の可能性は?
ピンク色のスープが目の前にあっても、飲む前から塩を振るような行為をしてはだめだ。スープがマズイと言った人の言葉を、飲まずに自分の知識とすることはやめよう。マズイと言ったその人はスープを飲んでいないかもしれない。
忘れかけていたそんな単純なことを改めて胸に刻んだ。