クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

ハワリンバヤルに行ってきた -後編

前編はこちら↓

oki-nikki.hatenablog.com

 

 さて、イベントステージの方に行ってみると子どもたちによるモンゴルのダンスが披露された。10数人いる中でひときわ体幹のしっかりした子どもがいて、動作もリズムも全くぶれず異彩を放っていて笑った。ずっとその子しか見ていなかったら最後はやはり中心に立ってポーズ取っていた。才能のある子は目立つんだな。

(写真を見てもわかるひとにはわかりそう)

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その後、プログラムの時間調整で急遽ホーミー歌手の方のホーミー講座が開かれた。

ホーミーは本場ではフーミーと呼ばれているそう。なぜ日本ではフをホに変えた?

初めて生で聴くホーミーは鳥肌レベル。人の声とは思えず、歌唱というよりほとんど演奏。4つくらいの音が同時に聴こえるし、歌唱法が5種類あって全て高さも出し方も全く違うから1人でピアノ、ギター、ベース、オカリナ…と色んな楽器が声で表現できる感じ。ワンポイントレッスンでみんなでいっせいに真似してみたけどただ低くうなるだけに終わった。ホーミー取得したい欲が謎に高まる。

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そうしているうちに白鵬関、鶴竜関、元旭天鵬友綱親方が登場。やっぱり白鵬はオーラがあるし鶴竜は可愛い。後から水戸龍 と霧馬山も来てモンゴルの国歌斉唱。女性パートと男性パートがあって今回は1番で終わったけど2番もあるような歌謡曲ぽい歌で、初めて聴いたけどこれが国歌だと言われなければわからなかった。

初めてといえば白鵬モンゴル語のスピーチは新鮮だった。日本語喋ってるときよりロシア語に似た発音のせいか優しい口調に聞こえる。

それからは白鵬らも一緒に鑑賞する形でモンゴルから来た歌手の方々の歌のステージが始まる。

まずは先ほどのホーミー歌手のおじさん。曲として聴くとまた違う。目を閉じて聴けば、モンゴルの大草原で風に吹かれたり宇宙を浮遊したり。お寺のお焚き上げで数人のお坊さんが一斉にお経を唱えてるのにも似た荘厳な響きに、救われるようなありがたい気持ちにもなった。かなりヒーリング効果がある。

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その後初めて女性のホーミー歌手の方の歌も聴けた。基本低い声を使うのは同じでも、高い声は超音波も一緒に出てそうで凄かった。ただ、ステージの音響との相性が良くなかったみたいで音が割れたりしてたのがちょっと残念だった。

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2人組のラッパーを挟んで次は男女がデュエットとして登場。その女性の方がすっごく歌が上手くて最近の女性歌手で聴いた中では1番上手いと思うくらい感心したんだけど、紹介時にMCのモンゴル出身の女の子が「では皆さんで呼んでみましょう!%#¥÷と*$×〜!」って名前を一緒に呼んであげたいけど発音的に日本人の私には聞き取れず…。誰と誰だったんだ。モンゴルではソロでも活躍している人達だということで相当人気なのかアカペラで何曲か軽く歌うとモンゴル人は一緒に歌ったりと大盛り上がり。ヒット連発した中堅女性ポップ歌手だとしたらモンゴルの浜崎あゆみ……?(という例えが今どういう意味を持つのか私にはよくわからないけど)

最後は恰幅のいいモンゴルの松山千春みたいな人が出てきて何か話すと白鵬ら含めモンゴル人が総立ちになり出演者もステージに全員集合して、日本人は何が起きたかわからないままモンゴルの『サライ』みたいな曲がどうやらはじまり(松山さんなら『大空と大地の中で』だろうけど雰囲気が24時間テレビのエンディングみたいだった)、皆両手をあげて大合唱のち大団円な雰囲気になったと思ったら白鵬らが自然に帰っていきお祭り終了。え、なんか突然。

基本日本人は置いてけぼりのステージになっていた。歌手もモンゴル人のいる方面しか見てなかったし。日本人に呼び掛けてもモンゴル語わかんないから反応無いの辛いもんね。そういうところが海外でのパフォーマンスの難しさだよなぁ。

気持ちは1つになれなかったけど面白い体験ができました。笑


最近、外のイベントに行くたびに焦げつくほど暑いのだけど、まぁ今回も暑いのなんの。4時間祭りに滞在して家に帰るまでの5、6時間、水分も摂ってたのにトイレに行きたくなかったは完全に汗で脱水してたんだと気づいてゾッとした。

 

今回は色々あったからかモンゴル出身のお相撲さんがあまり来てなくて少し寂しかったな。またいつの日か大勢で楽しくお祭りに参加できるような日が来てほしいと思う1日でした。