クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

ASKAニューアルバムの感想

ASKAのニューアルバム『Breath of Bless』が3月20日に発売となりましたので、その感想です。

Breath of Bless

www.fellows.tokyo

 

収録曲目:

1. 憲兵も王様も居ない城
2. 修羅を行く
3. どうしたの?
4. 未来の人よ
5. 忘れ物はあったかい
6. 百花繚乱
7. イイ天気
8. 虹の花
9. じゃんがじゃんがりん
10. 歌になりたい
11. 消えても忘れられても
12. 青い海になる
13. 星は何でも知っている
14. We Love Music
15. Breath of Bless〜すべてのアスリートたちへ 

 

↓追記:3/26にダイジェスト版が公開されました!

気になる方、購入を迷っている方、ぜひ聴いてみてください!


ASKA New Album『Breath of Bless』(Audio Teaser)

 

1247813は2018年の配信時の感想があり、1015はシングルとして配信時の感想があるので合わせて載せておきます。

それ以外は全曲聴いたばかりの率直な感想となっています。

 

1. 「 憲兵も王様も居ない城」

ライブでも披露されていてファンにはすでになじみになった感のあるこの曲。

新しい旅の始まりを予感させる歌詞も相まって、これからアルバムがどんな展開を見せていくのかとワクワクを高めるのに相応しい一曲目。

(以下は過去記事引用) 

張り上げた声がますます調子良くなっているようで、ライブ観に行きたい欲が高まる。 今月もこれまでの毎月配信曲とガラッと雰囲気変えてきて、本当にバリエーション王だなぁと。

憲兵も王様も居ない城を聴いて思う事 - クルミを割ったことのない日々

今回の曲の歌詞を読むと、前に大きく進んでいくASKAさんの今の決意が強く表れている。 あの一連の出来事は起きてはいけないことで起こってほしくはなかったけれど、起こるべくして起こりそして今があるのかもしれない。

憲兵も王様も居ない城を聴いて思う事 - クルミを割ったことのない日々

 

2.「修羅を行く」

こちらもライブ映えもすることから人気曲となっているTHE ASKAワールドな曲。

哀愁とダークな色気漂う雰囲気がホント好き。

過去記事にもある通り、初めて聴いたときは感極まり泣いた。

(以下は月一配信時の感想の過去記事) ↓

oki-nikki.hatenablog.com

 

3.「どうしたの?」

ラブソングを歌うことに近年少し気恥ずかしさを感じてきていたようですが若い気持ちになってまた歌ってくれるそうなので嬉しい限り。

全体にちょっと懐かしい雰囲気の質感とメロディー。ロックテイストやミステリアスな曲調が好みの私でもこうした休日の朝のパンケーキみたいな何気ない幸せの歌がアルバムにはやっぱりほしい。

「どうしたの?」って顔をされて同じ顔を返す、という表現があたたかい。たしかに好きな人に対してってそうだよねって、考えたことなかった事なのにすごくしっくりくる。

いくつになろうとやっぱりラブソングも似合う人だから歌い続けてほしい。ASKAさんの優しい包み込むような歌い方が好きだから。

 

4.「未来の人よ」 

過去記事にも書いたように「語り」に始めびっくりするかもしれないけど妙に癖になる。

そしてサビのメロディーとハーモニーが素敵でCメロの「だって僕は〜」からラストにかけての盛り上がりが特に好き。

(以下は月一配信時の感想の過去記事)↓

oki-nikki.hatenablog.com

 

5.「忘れ物はあったかい」

タイトルだけ見たときはゆるりとしたナンバーを想像していましたが。

はい、完全に飛鳥涼作の光GENJIです。

「淡いブルーの」「ガラスの」「パラダイス」ってこんなにキラーワード盛り込んだ歌を光GENJIが復活して歌ったらさぞかし盛り上がっただろうに。

残念ながら復活の話は流れてしまったそうで、せっかくグループで分けて歌う事まで想定されてる構成だからジャニーズのグループでカバーしてみてほしいな、なんて。

でも結果ASKAさんがめずらしい感じの曲歌ってる感あってファンとしてはニヤニヤしてしまうほど可愛いです。「自分のね」「あげようよ」とかもうもう!

 

6.「百花繚乱」

2018年の月一配信曲やシングル曲を除いたアルバム上の新曲の中で1番人気の様子なのがこの曲。イントロからラストまで隙なくカッコいい!!こんな曲他に誰が書けようか。ともすれば演歌ぽくもなりそうな言葉さえ絶妙にASKAらしさでクールに仕上げてくれていて、チャゲアスの懐かしさとASKAの新しさを同時体験できるファンのツボを押さえた一曲。

初めて聴いた時どことなく「魅惑」に似た雰囲気を感じていたらラジオでご本人から「魅惑」を意識しながら作ったとの話があり大納得。

 

7.「イイ天気」

なんだかんだでASKAさんのラブソングの中でもかなり上位で可愛くて好きですこの曲。「どんな日?こんな日さ」というはじまりの歌詞が愛おしい。

(以下は過去記事引用)

肝心の新曲『イイ天気』は先月のロックな『修羅を行く』とはガラリと雰囲気を変えた穏やかなラブソング。 初夏のカラリと晴れた日に木漏れ日のあたたかい並木道をやわらかい風を受けながら自転車で走る、そんなイメージが湧いてくる心地良い優しい歌。毎月こんなにシングル曲レベルの歌ばかりありがとうございます!そしてスキ! 聴く前に「コテ、メン、ドウ」という歌詞を先に見て、正直さすがにそれはどうなのよ?!と恐る恐る聴いたが、もはやその歌詞部分が好き。もうそこくると待ってました!という気持ち。史上初の剣道ラブソングかしら?それが素敵な歌になるのが不思議。ASKAさんがこだわったという間奏部分のメロディーも、この曲をより美しく輝かせてくれている。

元気になってイイ天気 - クルミを割ったことのない日々

 

8.「虹の花」

(以下は過去記事引用) 

曲はさわやかでいいと思います。 なるほど、こういう新しさね。ただ虎がバターになってとかはちょっとどの部分かわからないけど。(惑わされすぎ) 間奏からのCメロあたりで虎がぐるぐる回ってるの想像したら可愛くて笑った。

虹の花をスマホでダウンロードしてみた - クルミを割ったことのない日々

って、もはや何を言っているのか自分もわからないレベルの感想。苦笑

虎がどうこうはおそらくASKAさんがブログでなんか言ってたんだろうけどもうわかりません。ごめんなさい。。。

アルバムの円の中でも際立って爽やかで濃厚な曲が多い中で炭酸水のような役割をしてくれている。アルバムの流れで聴いた方がなぜかとても好き。

 

9.「じゃんがじゃんがりん」

まず思ったのが「じゃんがじゃんがりん」の「りん」はRの発音なんですね。笑

タイトルは「ウンジャラゲ」みたいなおちゃらけ曲が浮かんでしまいそうですが意外にも深刻な社会や環境の問題を歌った曲で何かのテーマソングにできそうでひときわ異色な歌。それこそ「漂流教室」のアニメとかあったらテーマソングにぴったり。

私はアルバムの中でもかなり好きな歌です。最後「君を」で終わるとかもう鳥肌。

 

10.「歌になりたい」

シングルリリースもされてすっかり愛されているこの曲。

アルバムとしてはこの曲がクライマックスくらいのスケールなので最後かなと思ってしまうとまだここで3分の2。この圧倒的重量感よ!!

 (以下は月一配信時の感想の過去記事) ↓

oki-nikki.hatenablog.com

 

正直ここで小休憩はさみました。。。もうここまででベストアルバムくらい贅沢な仕上がりで映画一本見たくらいの充実感は十分味わえてます。昔の大長編映画に途中休憩の音楽だけが流れる時間があるみたく、SCENEⅢの「君の好きだった歌へのプロローグ」みたいなインストをここらに挟んでくれたらちょっと落ち着いて後半の第二章への心構えができるのに、とかいう超ワガママ。勝手に休憩しろや、ですよね…‬。 

 

11.「消えても忘れられても」

一休み終えてこの曲。コップすれすれだった気持ちが急にドッと溢れたように大号泣してしまった。(今現在その後何度聴いてもどうしても涙が出てしまうので慣れるまで外で聴けない…)

これは歌という枠を超えてる。「レ・ミゼラブル」などのミュージカルの舞台を見ているかのように、その熱のこもった感情ある歌声に引き込まれていく。

自分の失くしてしまった大切な人ともリンクして胸が苦しい。「消えてもいい」なんて思わないで。私は忘れない。消えさせたりしないよ。だったら消えるときは一緒だ。

 

12.「青い海になる」

一巡目に聴いたときは前曲からの流れでこれも泣きながら聴いていた。この曲も別の角度からまた苦悩が表現されているので流れとして聞くと余計に胸に迫る。

メロディーも歌い方にも心を強く掴まれ通しでこの曲で強く思った。

一生好きだ。一生ついていこう。

ところでこの曲、あれ?鼻声だ、と思ってASKAさんのブログを読み返してみたら本人も鼻声の自覚あるまま今日歌いたいという気持ちを優先してレコーディングしたとの事。鼻声好きとしてはバッチリの仕上がりだけれど、もしかしてASKAさんも自分の鼻声好きなの?笑

 

13.「 星は何でも知っている」

2018年の8月25日(チャゲアスの39周年記念日)に配信されたこの曲。

一年後にファンと世をザワつかせつつの事実上解散となってしまったわけですが、「何があっても僕は僕のままさ」という歌詞はASKAさんのことを知れば知るほどそう思います。純粋すぎてまっすぐで、それが良くも悪くもな部分もあるでしょうが、一つ言えるのは、とてつもなく愛すべき人だということ。現在も多くの著名なミュージシャン仲間や昔からの友人に慕われ囲まれていることがその証拠かと。

(以下は過去記事引用) 

さっそく聴いたんですが、これはもうヤバい。 泣きました。しばらく放心状態でした。 ASKAさん……! 今日の配信であることに意味がある曲でした。 これを聴いて、やっと今を受け止めることができた気がします。 でもそれだけじゃなく、自分が前に進まなきゃいけないときにも何度も聴きたい曲にもなりました。

祝 C&A 39周年 - クルミを割ったことのない日々

 

14.「We Love Music」

これまたライブ向きのとってもキャッチーな曲を作ってくれました。

「YAH YAH YAH」同様、これにノッていけない人いないのでは?という楽しさ。

一巡目は結局ラストまで泣き通しだったのでこれも「好き」とか「音楽って素晴らしい」とか「アルバムがいよいよ終わっちゃう」とか「ASKAさんって無限大」とかもう色んな感情でくしゃくしゃになりながら、感動の渦で沸き立つライブ会場にいるような高揚感で心臓がドキドキしていた。

ライブでみんなで大合唱したい。大きなステージで、なんなら野外ステージで。ファンもファンじゃない人も、みんなが一つになれるとても大きな曲になりうる曲。

 

15.「Breath of Bless~すべてのアスリートたちへ~」

ここまでで大感動していた分、体力使ってヘトヘトなところにこの曲が心を一度静めてからまた奮い立たせてくれる。

(以下は月一配信時の感想の過去記事) 

oki-nikki.hatenablog.com

 

 

‪いやいやいや、、、これはまた期待以上の「ASKA史上最高大傑作」だった。

全部が全部こんなに素晴らしくてバリエーション王ここに極まれりという感じなのに何一つ邪魔していない。それどころかこの流れに意味を持っているとしか思えない。なんてもの作っちゃったのよ凄すぎるよ。

しかも今回のアルバムは作詞作曲はもちろん編曲も15曲中13曲ASKAさんで、なにがどうしたら1人でこんな曲たち作れるんだろう。

60代となったASKAさんの信じられないほど強いパワーが込められた渾身の作品。

いや、ASKAさんに限っては「60代だからこそ」なのかもしれない。

「30代は死ぬほど働いた。60代も同じくらい死ぬほど働きたい」

ASKAさんは最近インタビューでよくそう話している。

今のASKAさんはその言葉通り、私なんかでは走らないと追いつけないほどの大股でずんずん進んでいくので、気づくとあれこれと新しいことが始まっていてファンとしては大忙し。でもこんなにうれしい忙しさはない。忙しくさせてもらっている、くらいの気持ち。ありがとうございます。充実してます。

とはいえ身体は本当に大事にしてほしいですよ、お願いしますよASKAさん!