クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

葉加瀬太郎音楽祭2022感想

6月5日の公演に行ってきました。

会場は明治神宮なので、とりあえず原宿まで行けばどうにかなるかと考えていたけど直前に念のためイベントサイトで確認したら入口は代々木限定だと?!東京歴そこそこ長いのに明治神宮が代々木の方まで広がってるの知らなかった…。

あぶなーと思いながら代々木駅に着くも明治神宮への行き方分からん…。Googleマップでも入口わからないし、どこ!!ってかここどこ!!と半泣き(方向音痴炸裂)。

なんやかんやでどうにかたどりついたら会場着くやいなや葉加瀬さんが登場して挨拶を始めたので超ギリギリだった。いやこれ、絶対原宿で彷徨ってる人いたでしょ、ねぇ…。

ま、ともあれ無事に人生初の野外ライブ鑑賞開始となりました。

 

注)以降、セトリは覚えているものだけしか書けないので情報を求めてここにたどり着いた方はご期待には沿えませんのであしからず。

 

1人目:佐藤竹善

竹善さんのことは小田和正さんの「クリスマスの約束」で存在を知っていたけど、ちゃんと歌声を聴いたのは昨年観たKANさんと馬場俊英さんの配信トーク&ライブのゲスト出演回で、その時から歌声が素敵な人だなって思ってた。

今回生歌を聴いたらその印象違わず、曇天の空が青空に見えるほど最高爽やかだった。

一曲目は「Rise」で、上空を時折横切る飛行機の音と絶妙に調和して気持ちよかった。


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この音楽祭のはじまりの曲でこの心地よさを感じられていなければ飛行機の音に少し気が散ったり立ったりだったかも。結構近くを轟音で飛んでたのよね。

野外ステージからの生演奏と歌声、吹き抜ける初夏の風と空には飛行機…。なにこのシチュエーション、もうすでに最高の1日確定なんですけど!

最後の「Sprit of Love」ではロングトーンで拍手起きてた。

 

2人目:Vaundy

最近特に音楽に関しては視野が狭くてまったく存じ上げず。でもいざ曲を聴くとどこかで聴いたことある気がしたのでCMとかラジオとかで聴いたのかも。

パーカー着たちょっとヤンチャめな雰囲気の20代くらいの男の子で英語名前だからヒップホップ系かな?なんて予想してたけど、1曲目の恋風邪にのせて」は意外なほどJPOP感あって昭和生まれにも耳なじみが良いし、2曲目の「踊り子」は洋楽風で音楽性が幅広い。そしてなによりソフトな歌声がすごく良い、好き。


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一気にひきこまれて絶対売れるって思ったけど私が知らんだけでもう売れてた。

MCの時に21歳だと話してて、そんな若さでいい曲作るし落ち着いてるなぁって思ったけど、葉加瀬さんが「正月にバウ(Vaundyのこと)をうちに招いて誰か連れてきていいよって言ったらお母さんと妹連れてきた」って話しててめっちゃほっこり笑いが起きた。会場の皆あれでさらに好感度爆上がりだったと思う。下向き加減に話すからもっと冷めた感じの現代っ子かと思ったら可愛い!ただのシャイないい子じゃん!みたいな。笑

 

葉加瀬さんはゲスト演者に合わせてセッションのたびにお着替えをしていた。この時はVaundyに合わせて色違いっぽいパーカー着てて、ふたりの髪型が似てるから形似すぎなのもかわいくて笑う。

 

3人目:CHEMISTRY

生のCHEMISTRYを見たのは二十数年ぶり。といっても前は公開ラジオ収録をしてる姿で歌を聞くのは初。

ASAYAN世代ですから当然のごとくファーストアルバム買って聴いてた人間としては、PIECES OF A DREAMYou Go Your Way」「君をさがしてた」を聴けてうれしかったな。これチャゲアスでいえば「ひとり咲き」「YAH YAH YAH」「SAY YES」歌ったみたいな大サービスだよね。しかもあの頃聴いてたCDのまんまだった。本当ありがとうCHEMISTRY

なぜ急にチャゲアスに例えたんだ?って思われた方がいましたらすみませんが、私がチャゲアスのガチなファンだからです。

 

4人目:東儀秀樹

雅楽の音色って癒されるからとても好きなんですよね。

だから決して上の空で聴いてたわけじゃないと前置きしたいんですが。

最初に演奏された「New Asia」って曲がギターメインのバンド演奏からはじまるので、それがなんだか歌謡曲調で言ってしまえば初期のチャゲアスのインストみたいだったんですよ。


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野外の生バンド演奏だから最近よく聴いてる80年代のチャゲアスのライブ音源と重なって、このまま「あなたの愛した~」(※『私の愛した人』の歌詞)って飛鳥が歌いだすんじゃないかとめちゃくちゃエモい気分になって変に泣きそうだった。って、おいおい、東儀さん東儀さん!って我に返るんだけど東儀さんの吹く小さい笛、篳篥(ひちりき)の音がチャゲアスの世界観を壊さないのよ。むしろ飛鳥の声と雅楽の音は同じ周波数で同じ脳への作用があるとすら。(当社比)

もちろんそれ以降のQUEENメドレー」も楽しくて良かったし、葉加瀬さんとのセッションのリベルタンゴはすんごいかっこよくて、私今いい音楽に浸かってるー!いいもん見れてるー!って気分だったな。

 

5人目:ナオト・インティライミ

失礼ながらお名前と旅している元気な人という印象だけはあるものの曲は知らないというお方でした。

けど、私以外全員ファンなのかと思うほど会場を手拍子の遊びや手を振るノリで一体化させててすごかったので、イベント盛り上げ晴れ男という印象が加わりました。(雨予報だったのがまったく降らなかったのは「てるてる坊主的な役割として呼ばれてる」と話していたこの方の力もありそう)

翌日はサッカーの親善試合で国歌独唱すると話していて、私が知らないだけでいつのまにか名のあるベテラン歌手になっていたんだなぁ。

セッションの時の葉加瀬さんは太郎インティライミとして呼び込まれ、ナオトさんに合わせてハット被ってるレアな姿で登場した。

 

6人目:徳永英明

真っ白スーツで登場して神々しさすらあってどこの教祖様かと。

一曲目が「壊れかけのRadio」でイントロのピポパポパポピポが聞こえてきたときにやった聴ける!と思った。この曲には思い出もあるので嬉しかったな。


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上を向いて歩こうのセッションのために登場した葉加瀬さんは同じく白スーツ。完全に動揺した様子の徳永さんが可笑しかった。葉加瀬さんが去った後も「白・・・」ってつぶやいて笑ってたけど内心どう思ってたんだろ。笑

最後6曲目はレイニーブルー。葉加瀬さんがオープニングトークの時「今日は天気が心配。雨の歌うたう人がいっぱいいるw」というような話をしていたので、来たかと思って少し天気が心配になる。しかもラスト畳みかけるように熱を込めて「レイニーブルーレイニーブルー」言うから雨乞いかしらと思えてきてこれマジで降るかもと不安に。なんとなく徳永さんて言霊強そうだし。(勝手なイメージ)

徳永さんもこの歌も好きだし素晴らしい熱唱だと感じつつも、次出てくるはずのお方の記録もかかってるんでその辺がやっぱりちょっと痛いファンとしては気がかりになってしまうのだった。いやでも徳永さんも素敵でした。ホントにホントに。

 

7人目:ASKA

ここまで4時間?5時間?いや、皆さん素晴らしくてあっという間といえど、待ってました!!という気持ちとついに終わってしまうという寂しさも。

しかし私にとって初の野外ASKAですよ。新鮮なドキドキ。

ASKAさん登場前にステージにはASKAさんの活動をサポートをしている弟子的な存在の藤山祥太さんが。この日がコーラスとして初ステージだそうで、緊張の面持ちでマイクの前に立っている。ピアノには澤近先生……いるいる、と忍ばせておいたオペラグラスで二人を事前確認。笑

そして颯爽と登場したASKAさん。いつものスーツ姿でも、たまに見るTシャツ姿でもない、ラフな着こなしの白シャツ姿。

えっえっ、なんか、、、めっっちゃかっこいいんですけど!やば!!

私はASKAさんの歌声がとにかく大大大好きで、それに比べたらビジュアルに関しては好きなタイプじゃなかったけど好きだからカッコよく見えてきたってくらいで、それでも時折すごい好きな雰囲気の時ある、て感じなんですけど。この日のASKAさんはその時折来る私の好きなビジュアルの波に乗った感じ。あれだね、あんまりビジュアル良いと歌に集中できないもんだね。しかも、だったら服装とかのディテールが頭に焼き付いてるかと言えばそうでもないという。がっかりすぎる。かっこよかったというそれ一点だけ強烈に胸に刻まれてる。まぁこれも良い思い出です。

 

↓この記事内に写真あった!あったよ!!(リンク切れてたらすみません)

つかこの記事にセトリとかあらゆること書かれてるから皆これ読めばいいじゃん!

www.thefirsttimes.jp

登場してすぐにパラダイス銀河。そう来たか。でもASKAさんが作ったって知らない人にとっては何で?もしかしてSMAPみたいに権利の問題でチャゲアス時代の歌歌えないの?って思われてしまいそう。笑

でも盛り上がった雰囲気でここで初めて立ち上がっている人も結構多かった。そうそう、禁止ではなかったんだけどご時世の観賞スタイルの定着もあってかなんとなくずっと立ち上がれない感じが続いてたんですよね。

次が葉加瀬さんとのセッションで「百花繚乱」。予想外の選曲だったけど、バイオリンが映える曲でもあるし納得のカッコ良さだった。ASKAさんが葉加瀬さんの演奏について「CDより難しいことしてる」って話してたけど、たしかに聞きなじみのあるメロディーと少し違って素人が聴いても難易度高いとわかるほど。めちゃくちゃ練習したらしい。プロの人ってサラリとこともなげに演奏してるようにみえちゃうけど練習するんだなって思いました。(子供みたいな感想)

ちなみに葉加瀬さんもASKAさんの雰囲気に寄せたシャツ姿だった。周りのお客さんも話してたけど葉加瀬さんのお色直しが楽しみのひとつになっててよかったな。

MCの時「いままで43年の音楽人生で野外ライブで雨降られたことない」という話から「雨降る前に終わらせなきゃ、オレの記録が」みたいなことを冗談めかして話してたけど、実際かなり本気で記録保持したかったんだろうことが伝わってきてかわいくて笑った。結果としてまったく降られず晴れ男伝説記録更新。今回は正直無理かもと思ってたから私もホッとしたよ。よかったねぇ!笑(若干の濡れASKAの期待もあったけどw)

その後「はじまりはいつも雨」「笑って歩こうよ」と続き、「歌になりたい」ではファンが当然のごとくスマホを取り出しライトを照らして振り出す。なによりこの歌の前に「暗くなってきていい感じだね」みたいなことをASKAさんが話していたので、これをフリだと受取るならばライトをつけなきゃファンが廃るわ!と恥じらいをかなぐり捨ててスマホ振り振りに興じた私です。一度照しゃあこっちのもんよ。はい、ファンですが何か?と開き直れます(?)。

最後は「PRIDE」を歌い上げて歌手としては大貫禄を見せつけたのに、「あれ?この曲で終わりだっけ?そうだっけ?・・・ありがとー!」と不思議な余韻を残して元気に去っていったので、名残惜しさにいろんな感情をつぎたしてから置きざりにされたよう気持ちになり、あぁそれもこれもASKAさんだったなぁって思った。笑


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ラスト:葉加瀬太郎

葉加瀬さんはいい人そうなイメージはあったけど、この一日でかなり好印象になったな。ほどよく愉快におちゃらけてて、それでいてやっぱり演奏は抜群に素晴らしい。

一曲弾いた後「なんだかASKAさんの後だから演奏がASKAさんみたいな粘りがでた」みたいなこと話してて、「いつもは(バイオリン♪キィ~)だけど、今日は(バイオリン♪ンキィウイ~)」と弾き比べてて、もうこれ仕込んだネタでしょ。そんなことある?笑

そして大トリは情熱大陸のテーマ。最後だし立ちましょうって言ってくれたから総立ちでリズムに乗りながら聴いたこの曲のテンションの上がり方、熱気半端ない。だれも歌ってないのにこんなに手拍子でノリノリになれるってすごい力のある曲だな。

だけどナイターのライトに照らされた会場で久々に大勢の人たちと時間と気持ちを共有していることで、世界が元気に戻りつつあると感じられてジーンとしちゃった。

演奏が終わると感謝の気持ちも含めた力一杯の拍手を送り、そうして清々しい気持ちで音楽祭を終えた。

 

野外で聴く音楽は天候の不安はありつつも開放感が増すし、自分の知らなかった音楽を知れる機会として今後もこういう音楽イベントに参加してみたいなと思えた。(私信:更にはそこにASKAさんが出演していたら絶対行くのでまたよろしくご検討ください)

そんなわけで直後感想でも書いたけど、本当に「音楽最高ー!」って心から感じられた一日でした。楽しかった!!