めちゃくちゃ容赦なくネタバレしていきますのでネタバレが嫌な方は絶対読まないでください!!!
前編はこちら ↓ ↓ ↓
oki-nikki.hatenablog.com
後編目次
休憩明け〜MC
オーケストラの準備が終わるとASKAさんが指揮のタクトを持って颯爽と登場。コントのような笑いを交えつつ東京フィルハーモニー交響楽団、藤原いくろう氏、小野かほりさん、澤近泰輔氏を紹介。
そのあとは真面目なトーンで、自分の起こしてしまったことにより何もかも1人でアルバム作りを始めた時のこと、その中で困難が起きた時に故郷福岡に助けられたこと、それまでの故郷に対する意識の話、そうして生まれたこの曲を聴いてください、という曲紹介。ブログやインタビューで知っていた話ではあったものの改めてこの場で本人の口から聞くと、よくぞここまで駆け足で戻ってきてくれたなと。
薬物は恐ろしい。絶対にダメ。ここまで戻ってくるためには本人の絶え間ない努力と周りの支えが不可欠だったはず。そうして今、奇跡のようにASKAさんがステージに復活しているんだ。
9.FUKUOKA
そのMC後だからもあり、しかも歌の1番はピアノとバイオリンのソロ演奏だけの伴奏で余計に曲が胸にしみて、この歌が前よりもっとずっと好きになった。こんなにも素敵な曲だったかと改めて思ったし、歌声も無理なくのびのびと歌っていて心地よかった。
10.未来の人よ
ここで今年の新曲を聴けるとは!しかもセリフから始まるやつ!そしてそのセリフの言い回しが原曲通り!独特なアクセントの部分もまんま再現してくれたから多分私うれしくてニヤけてたと思う。この曲も伸びやかに歌っていたから、おそらくいたであろう初めて聴く人に「良い曲」だってことは十分お伝えできたはず。最近の曲は今のASKAさんの良さが引き立つように歌いやすく作られてるのかな。そりゃ当たり前っちゃ当たり前なんだけど。
11.修羅を行く
これも来たか!今年の楽曲。オーケストラだとまた違う雰囲気で格好いい!生で聴くとより良いよこれ。
そして、間奏部分のハーモニカ来たーー!格好よさがえげつない。歌をシャウトしてたと思ったらそっとズボンのポケットからブルースハープ取り出してあんな風に吹けちゃうなんて、なんかもうズルくない?イケメンなのにめちゃくちゃ性格良いやつみたいな、もう惚れるか捻くれて妬むしかないやつじゃん。お前はどっちかって?わかるだろ!言わせんな!
それはさておき『未来の人よ』も『修羅を行く』も歌い方はほぼ原曲通りだった気がする。まだ認知度が低めの新しい楽曲は出来るだけ崩さずにお届けするということなのだろうか?
12.MIDNIGHT 2 CALL
ステージが星空のようにキラキラと輝いて綺麗だった。ASKAさんてこの歌好きなんだな。ストレートなラブソングが意外と少ないステージだったのでこの歌でウットリした方も多いだろう。個人的には「Made in ASKA」でこの歌に対する誤解を解けておけてよかった。
13.君が愛を語れ
MCでこの曲が戦争へのやるせない気持ちを歌にしたものだと知って聴き方が全く変わった。そんな深い歌だったのか。今まで歌詞を深く考えもせず知ろうともせず聴いてたんだな。これからもっと過去のライナーノーツとか読んでもっと理解していきたい。
14.月が近づけば少しはましだろう
こんなに後半来てこの歌って喉にハード過ぎでしょ。でも私にとってASKAソロの格好良さを知った曲でもあるので聴けてよかった。やっぱりもの凄いカッコいい!
この歌の時も特にそうだけど、ASKAさんは歌う時とても動く。そこがとてもいいのだけど、そうするとステージ横の壁にライトで照らされたASKAさんの影が浮かび上がっている時、そのシルエットがまた絵になるのよね。影だけでも熱唱しているのがわかる。
15.YAH YAH YAH
イントロからASKAさんは拳を振り上げていた。願わくばロングコートを羽織っていただきたかったがそれはまたいずれ観られる日が来る…といいな。さっそく前の方から立ち上がり始めたので恐る恐る立ち上がる。こういうの1人だし照れちゃうな、と始めはドギマギしていたのだけど、サビに来てASKAさんが高音を絞り出そうとしているのに明らかに無理で辛そうにしているのがわかって私の中の何かが吹っ切れた。気づくと私は拳を振り上げながら歌っていた。CHAGEとASKAが畳み掛けるように歌う部分に入り、ASKAさんが「くーびーにー」と歌えば「こぶしをー」と返し「かかーぁったー」と歌えば「ツンとのーばしてー」と返す。ASKAさんがCHAGEなら私がASKAになる!とばかりに歌い上げた。(冷静に考えればこんなチャンス滅多にないじゃん!)
それは会場の多くの人達も同じ気持ちだった。いつしかホールに響き渡る大合唱となったが、ASKAさんはずっと諦めることなく歌っていた。たとえ声はかすれていても客席の大合唱が大きくなっていっても自分も歌うんだという意思を絶やさなかった。たとえば歌えないところは客席にマイクを向けたっていいと私は思う。でもそれをしないASKAさんだから余計に感情が溢れたのかもしれない。歌が終わると客席総立ちで拍手が鳴り止まなかった。会場にいるすべての人達の温かい気持ちがひとつになった気がした。
ASKAさんはこれまでの歌い終わりの深いお辞儀より深く長いお辞儀をしてから、照れたような悔しいような声で「助けてくれてありがとよ」と言った。
後半のMC
歌がヒットして独り歩きすることがあるという話で、「僕らもそれを経験してますから……『僕ら』だって」と自らツッコミ。観客からはちょっとした歓声や拍手。でも今は自らを「ソロアーティスト」と公言してますからね。「ボク、も経験してますから」とわざわざ言い直していた。
「パリ木の少年合唱団」と一緒に新曲を歌ってそれが相当な自信作とのこと。ツアーラストの静岡でお披露目されるらしく、商売うまいよねー(嫌味じゃないよ、ある意味感心してる)、行きたくてしょうがないじゃん。でも行けない。泣
今回のツアーDVD/BDに合唱団との様子が収録されるそうなので、それはもちろん買います!
16.PRIDE
男性からの圧倒的支持を集めているというこの曲。最後の力を振り絞って全身で歌い上げてくれた。
この歌だけではなくこのコンサート中、ASKAさんはよく会場を見つめながら歌っていた。それは近年のライブ映像ではほとんど見られなかった姿。目をつぶって歌う姿も私は好きだが、90年代に見られた目をキラキラさせてこちらを見つめながら歌うASKAさんも大好きだ。今回の会場はステージの両脇に大型ビジョンがあり、ASKAさんの表情もそれを見れば確認できる。
この歌の最中もチラチラと見ると、遠くを見上げながら歌うASKAさんの表情があの頃のキラキラした目のASKAさんになっていた。
歌い終わった後の表情は少し渋い顔をしていたので、自分の中では納得の出来ではなかったのかもしれない。
歌い終えるとASKAさんがステージ前方に立ち「以上で終了です。お気をつけてお帰りください」みたいなアナウンスを始めたので「喉が辛いから今日はもうお開きなのかな?無理しない方がいいもんね?!」と心配のあまり冗談が通じなくなっていた私。ASKAさんが「どーせアンコールあるんでしょ」とセルフツッコミをしてから笑って去って行き「あ、よかった。でも苦しいならトークショーでもいいよ」なんて思っていた。
アンコール
元気に再登場。
先ほどの『YAH YAH YAH』について「あの歌はああなるよね」みたいなこと言ってたけどASKAさん!ちょっと待った!たしかに『YAH YAH YAH』は誰が歌っても絶対盛り上がる。それは間違いない。でもね、あの時あそこまで盛り上がったのは『YAH YAH YAH』だからじゃないよ!あなたが、このコンサートで、あえて『YAH YAH YAH』を歌ったからだよ!わかってる?!
まぁわかってるよね。念のため言っただけ。
ASKA「『YAH YAH YAH』ときたらこの歌でしょ!『万里の河』」
というギャグからのあのイントロ。
17.SAY YES
高音出ないんじゃなかったんかい!とツッコミたくなるほど声がだいぶ復活していた。あの、時折口にしている本人曰く「黄色の飴」のおかげ?魔法の黄色い飴なの?おおそーだよ!だれにもあげない魔法の飴さ?(注:わからない人は「チューリップ 魔法」で検索)
しかしもっといい状態の時もあるんだろうなというのは正直なところ。
とはいえ、今回が完璧過ぎたらこのコンサートが色々な意味で私の中のピークになったかもしれないから、またいつかのお楽しみって事でいいんだ!だからまたいつかのライブで歌ってください!
18.今がいちばんいい
20代からASKAさんがずっと言ってきたというこの言葉。きっと自分に言い聞かせてもいる言葉でもあるだろう。たしかに言葉にして自分にそう思い込ますって大事。どんなときでも幸せだって自分が思えていれば最強だもんね。
この歌のサビ前でも叫んでいるASKAさんおなじみの掛け声「エァイ!」が何度も聞けて嬉しかった。
ただもっとこの歌が浸透してたらみんなで立ち上がって聴いても良かったのかもな。手拍子もいつするのかしていいものかちょっと会場内でも戸惑ってる感じがあった。個人的にはせっかくならもっとノリノリがいいなと思うのでこの歌の聴き方は要検討ですね。盛り上げ上手なファンの方、先導をお願いします!(他人任せ)
あとはバンドライブでもやるならまた反応違うかも。その時はMVで披露してたお茶目なステップを踏んでくれたら嬉しいなぁ。絶対かわいくて笑っちゃうけど。
エンディング
「長い間待っててくれてありがとう。本当にありがとう!」
ASKAさんはそう言ってから手を振りながら舞台袖へゆっくりと歩いて行くと所々から「ASKA〜!」という声援が起き、ASKAさんが見えなくなっても大きな拍手がずっとずっと続いた。
ASKAさんは何度も我々を楽しませるように再登場して、我々はそれを包み込むように拍手を送る。そうか、ASKAさんが温かいから私達も温かくなれるんだ。ASKAさんが多くの人達に長く愛され続けている理由がその一場面でも分かった気がする。
エピローグ
興奮して眠れないかもーとか思っていたのに家に着いたら倒れこむように寝てしまった。ほぼ失神。
そもそも電車に揺られてる途中で貧血を起こす始末で、体重測ったら普段より1キロ減っていたので、なぜか相当エネルギーを使ったらしい。何で?座って時折全力で拍手してたけどそれだけで?
『YAH YAH YAH』で立って拳を上げて歌ったけど、
٩( ᐛ )و ♪YAH~ ←このひと拳で10キロカロリーくらい消費したわけ?
それとも頭使うとエネルギー消費するっていうから、ASKAさんに対する「1ウットリ」あたり5キロカロリー消費だとしたら…夕飯にバースデーケーキ代わりに食べた馬鹿みたいに高カロリーな「フレンチトーストチョコバナナ」分はチャラになったかな!
(幻想~(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎まぼろし~)
今後のための覚え書き
トイレは激混みなので前準備をしっかりと。
体力を使うので夕飯はちゃんと食べておく。
横にいたラフな格好の人はいかにも誘われたので付いてきましたみたいな人だったのに感動して泣いてたので、次の機会には夫も連れて行きASKAの沼に引きずり込む。(すでに購入済みの2月のバンドライブはまた1人だけどね)
↑悩んだ結果買ってしまった木を育て始めました。
名前はやっぱゴボ男かな。