クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

脅し文句は怖すぎない?

今日は凄い雷だった。雷はいくつになっても怖い。
しかし雷の怖いイメージは子供の頃と成長してからではまるで違う。「雷に打たれると死ぬかもしれない」という知識を得てからはそのことがまず頭をよぎるが、子供の頃は親からの嘘知識「カミナリ様におへそを取られちゃう(から隠せ)」がとても怖かった。雷自体より怖かったのだから、あの嘘は一体何のつもりか。

軽く調べると、
・雷が鳴ってる時は気温が下がるのでお腹を冷やさないように言い聞かせるため
・昔の人は腹のあたりに銭をしまっていたせいで雷に打たれるとへそが焦げていたため
と諸説あるようだが、現代ではたいして意味無く脅し文句にしてはいまいか?
それなら正しい知識として「急に空気が冷えると風邪ひくからお腹温めよう」とか「尖ったものを掲げると危ない」とか「木の下で雨宿りはダメ、絶対」とか、はじめからちゃんと教えてほしい。
へそを取られると怯えてて、後に嘘とわかった時に「え、じゃあなんで嘘教えた?」と私は思った。「へそ取られる」なんていう"面白"は基本を知ってからの番外編として話してほしい。

 

脅し文句と言えば、
「寝ないとおばけが来る」
「いい子にしないと鬼が来る」
などの"なんか来る系"は、言い聞かせが難しい子供を手っ取り早く躾けているのだろうが、漠然と怖いばかりだし、わりとすぐにそんなの嘘だとわかって効力を失いそうだから子供としてはなんの得もないような。

とは言え、嘘の脅しでなければいいというわけでもない。
昔、祖母に「片付けないなら捨てちゃうよ!」と脅されてもダラダラしてたら、親から誕生日に貰ったまぁまぁ値の張るオモチャをマジで庭のドラム缶の焚き火にくべられて号泣した。当時は庭でゴミを燃やせたので最悪の事態までスピード感がある。さすがに祖母の行為に親もひいていたが、私が悪いのでどうするわけにもいかず、とりあえず私にとって物凄い荒療治となった。
だとしても、ずっと悲しい思い出になるので誰も同じ目にあって欲しくはない。そうなると、具体的な脅しより「片付けないと鬼が来るよ」とかの方がいいか……。

 

ただ、「食べてすぐ横になると牛になる」に至っては、近年は正しい向きなら横になった方がいいとも言われている。なんだよ!元々は食後ゴロゴロしてる子供が片付けの邪魔で根拠なく言った感!

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もっと「睡眠は美容と健康にいい」みたいにポジティブな豆知識で、かつ子供にもわかりやすい文句があったらいいな。
と思ったけどあった。

「寝る子は育つ」
ことわざというものが。