15年ほど前。お昼を買いに友人とコンビニに行くと「びわガム」なるものが売っており即購入した。びわが好きなのだ。
昼食後に皆が雑談している中、デザート代わりにびわガムを噛むことにした。少しワクワクしていた。
パク。クチャクチャ……!!!
これは!
マ、マズ!!!!
予想外の味にふた噛みくらいですぐ吐す。
あまりに衝撃的過ぎて、なぜか友人にも気づかれないようその場を取り繕うが、目は泳ぎ内心パニック。
(不味いとかある?嘘?ドッキリ?)
ドッキリなはずもなく、その後もその事を誰にも話せなかった。自分のうっかりエピソードはよく話すのに、この件は何か恥ずかしい失敗のごとくひた隠しにした。
そのまま再チャレンジもできず、びわガムを買ったという現実から逃避してしまった。
最近になって「あれ夢じゃないよな?」と思って調べたら、現実に存在した。
しかし期間限定商品だったようでもう2度と食べることは出来ないだろう。
本当に不味かったのか、はたまた新しい味すぎて舌が追いつかなかったか。
もう1度どんな味か確認したい。
思い出のびわガム。