クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

風舞と…

ついに、やっと、チャゲ&飛鳥のオリジナルアルバム第一作目となる『風舞』を聴きました。

これだけチャゲアスチャゲアス言っといて1stアルバムを聴いたことがない、ということが自分でもずっと引っかかっていたのでやっと少しだけスッキリした気持ちです。

といっても80年代のアルバムであといくつか未視聴の作品があるのですが来年にはようやくコンプリートとなるでしょう。嬉しいような寂しいような。

でも映像作品のほうはDVD化しているものでも半分以上未見なのでまだ当分「はじめて」の楽しみは尽きないのですがね。

 

レコードのリリースは1980年なので今から40年前…というと改めてすごいな。

中古や配信ではなく、高音質リマスタリングされて2009年にリリースされた紙ジャケット仕様のCDを買いました。

これです↓↓ 

風舞【初回生産限定】(紙ジャケット仕様)

風舞【初回生産限定】(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:CHAGE and ASKA
  • 発売日: 2009/08/26
  • メディア: CD
 

このシリーズはCDがレコードみたいなデザインになっていてなかなか可愛いんですよね。あと紙ジャケットだから収納のスペース取らないのがいい。大体普通のプラケースの半分の幅だから助かります。

欠点といえば作詞などの表記が「飛鳥涼」ではなく「ASKA」になっているところですかね。その辺昔のままにしておいてほしいファンも多いと思うのだけど、どうにもできなかったのだろうか。人によっては本当にどうでもいいことだろうけどさ。

 

以下、『風舞』を初めて聴いた際の雑味あふれる感想です。

(今回はチャゲ、飛鳥、と呼びますのでご了承ください)

 

1.追想

インスト?!デビュー作1曲目インスト??!マジ?そんなことある??

そんで作曲チャゲでも飛鳥でもないんかい。瀬尾一三さんの作品すぎないかしら。まぁ2曲目へ繋がる感じは格好良いのでいいか。インパクトはある。

 

2.私の愛した人

めーっちゃくちゃ好き。飛鳥の声聞いた瞬間、本当に胸がギュッとした。そしてサビでチャゲが入ってきて震えた。なんなんだこの人たちは…デビューアルバムでこんな格好良いのかよ!もし私が2人と同世代くらいでリアルタイムにこれを聴いてたらその後の人生チャゲ&飛鳥に捧げ続けてたかもしれない。好きすぎて涙出てきて自分でもまた泣いてるよと思ったら笑えてきて、泣き笑いしながら聴くという世にも気持ち悪い状態に陥った。ただ間奏のテンポ変わるとこはあんまり好きじゃないや。笑

ライブで歌ってるとこ見たいなーと思ったら田園コロシアムでのライブ音源があるのね!まだコレも聴いたことないアルバムだから楽しみ楽しみー!

 

3.夢から夢へ

アルバム『熱い想い』にインストが入っていてそちらを先に聴いていたため「あの曲に歌詞ついたんだ」みたいな気持ちに。(どんな順番で聴いてんだって話だけど)

サビのハーモニー好き。……最近気づいたけど私のこの気持ちを表す語彙が少ない。この愛おしさを何と表現していいのだろう。「言葉は心を超えない」*1だねぇ。

この曲って古いドラマの劇中歌ぽい。実際インストが映画で使われているんだろうけど、もっと『北の国から』みたいな田舎育ちの少年の青春とかなんやらのドラマで流れてほしいのですよ。吉岡秀隆のバックで流れてほしいのですよ。

 

4.ひとり咲き

いやもうこれは子供の頃から1万回くらい聴いたけど、この流れで聴いたらイントロでキターー!って思ってワクワクしたから不思議。このCDは高音質が売りなだけあって歌声がクリアな気がするな。とりあえず『SUPER BEST BOX』のものと『VERY BEST ROLL OVER 20TH』のものとで軽く聴き比べたら、飛鳥の声がかすかな息継ぎまで一番ハッキリ聴こえたのが今回のCDだった。演奏とのバランスとかどれが良いとかは知らん。『SUPER BEST BOX』のはエコー強めだからそれとの差ははっきりしてるかな。

それで思い出したけど、数年前にASKAさんがハイレゾを推しまくってた時に気になって電気屋ハイレゾのイヤホン試そうと店員さんに話聞いたら「正直、そんな変わんないですよ。歌手の息づかいまで聴きたいなら別ですけど」って言われて「そんなもんかぁ」と思って帰ってきたことあったけど「いやそれほしいですが?!」と思う程度には成長しました(?)。あの店員売る気ないなと思ってたけど本気度合いを試されていたのかもしれない。あ、最新のハイレゾイヤホンがどんなもんかは知りません。

 

5.風舞

4曲目から5曲目へ風が舞って入るの良いね。しかし演歌フォークとか言われてた理由ってこの曲の「つづみ」のせいじゃない?!と思うほどつづみの主張が強い。つづみといえば『天城越え』だしどうしたって演歌感でる。

ASKAさんは先日のラジオで『風舞』というタイトルはサイモン&ガーファンクルの『スカボロー・フェア』がイメージ元だと話していて、どことなく曲自体もイントロなんかが似た雰囲気があるから少しは影響あるんだろうなと思って心地よく聴いてたけど、つづみがさぁ。メロディーは好き。ランララーのとこ好き。でもつづみがさぁ。あと鞭を打つみたいな音もなんなのでしょうか。馬に乗っている設定ですか?コッキーポップで歌ってる映像見たらつづみも鞭もなくてこっちが良いな。インパクト狙いでしょうか。素人がやかましいですよね、すみません。

余談ですがそのコッキーポップは歌終わってからの2人のトークが本当可愛い。(下手にここで紹介したことで消えてしまうことを恐れてリンクは貼れませんがググればすぐ出ます)

飛鳥「なんか、おれたち、チャゲ&飛鳥やって感じがするね」

チャゲ「ねぇ、よかったよー」

え、どういう感じ?笑 

2人しかわからない感覚、九州弁、可愛いよー!

あぁ……なんか…なんだろう…40年後…かぁ……。(遠い目)

 

6.御意見無用

これも『熱い想い』の中の『御意見無用'82』として聴いたことあったので、順序は逆になってしまった。個人的には'82バージョンの方勢いがパワーアップしててより好きだな。

切なく物悲しい雰囲気で恋が終わりまくってるアルバムの中で唯一カラッとしてるから良い存在感。でもこれも結局なんかあって旅に出ようとしてる。

 

7.夏は過ぎて

「初期」って感じ。調べたらチャゲポプコンでグランプリ取った曲なのか。じゃあ何で飛鳥がメインで歌ってんだろ?昔のチャゲアスは時折こういうチャゲが作ったんならチャゲにメインで歌わせてあげなよっていうのあるなぁ。もちろん飛鳥が悪いんじゃ無いのは当然な話ですよ。

この曲と『御意見無用'82』は2004年の熱風ライブで歌っているのか。

勝手な自分縛りで熱風ライブは初期から一通り曲を把握してから観ると決めているので、また一歩熱風ライブに近づけた気がしている。

 

8.冬の夜

最初のサビの「愛が冷えた」の「た」の優しい低音が好きなんだけど、2度目と3度目の「冷えた」がどれも歌い方が変わるんですよね。何気にこれはすごいと思うんだよな。 ASKAさんの真似をすると歌い方の勉強になると常々思うけど、初期からもうこんなだもん。本人は頑なに歌が上手いと認めないけど本当に歌が上手い!

そしてROCKETツアーでこの曲歌ったって本当?!めちゃ聴きたい。ROCKETツアーはまもなくリリースされるとか言う話もありますねぇ。ドキドキ……。

 

あとは、私もずっと大好きな『流恋情歌』チャゲの代表曲『終章(エピローグ)』なのでこれがデビューアルバムって満足感ある!!

CDになってから『あとまわし』『冬に置きざり』がボーナス・トラックになったらしく、『あとまわし』はギター抱えてアマチュアライブで歌ってる若い2人の姿が想像できてニヤニヤしちゃうし、『冬に置きざり』の「夢を追いかけて 都へとのぼる」という歌詞にジーンとしてしまう。

 

全体としてはチャゲと飛鳥の魅力は存分に感じられて、これから絶対人気出るぞ!って思わされる仕上がりだけど、それに加えてなんだかこのアルバムに携わった人達の気合すら感じた。そもそもチャゲ&飛鳥&瀬尾だよね、このアルバム。何にせよ、もし万が一この1作でチャゲアスが終わっていたとしてもこの作品は伝説になっていたはず。

飛鳥の書く歌詞は後のインタビューでも本人が話してる通りこの頃はまだ自分の言葉というより狙った言葉で書いてる(と本人以外が表現すると語弊があるかな。嫌な印象は持たないけど1つのイメージを固めてそこから言葉を選んでるような)感じはやはりするんだけど、そんな世界観も含めてこの頃のテイストもチャゲアスの中のジャンルとしてとても好きだ。でもこのままのチャゲ&飛鳥に留まらなかったからずっと愛され続けて今もこれからも新しくファンになる人がいるんだろうな。私が子供の頃に聴いていて大人になってから再び出会ってこんなにどハマりしたのも、その時代ごとの変化と豊富なバリエーションによるところもかなり大きいと思っている。

その原点といえるこの『風舞』はただのデビューアルバムというよりも「2人の福岡から出てきた青年の大いなる旅の始まり」を映画のごとく演出されたように感じて、それは勝手なファン心理かもしれないけど、デビュー当時の2人や周りのたくさんの仲間たちの熱い想いそしてその後へと、様々な思いを巡らせてしまう。

あぁチャゲ&飛鳥よ、君たちは40年後も最高だぜ。

 

 

 

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と、ここから風舞とは関係なく、明瞭とさせないまま今の気持ちを吐き出しておきたいので嫌な方はここまででお願いします。(いつか消すかもしれない)

最近の事についてはなんともコメントはできないけれど「望んだ方向へ進みますように」とそれだけ願っときます。究極の気持ちは元気で生きてくれてるならそれでいいんです。ただこれからも歌う姿をたくさん見たいし、少しでも健康に長生きしてほしいです。だから、ほどほどにしてちゃんとベッドで寝てくださいね。「今の僕にはない答えなんだろう何かだろう」*2と思って、対応(笑)は積極的なファンの方にお任せします。不安なファン(不意のダジャレ感)の方は「見たくないものは見ない」しかないと思うなぁ。止めてください!なんて無理無理、だってASKAさんですよ、止められると燃えるタイプですから。それに安定を求めてない人なんだから、ファンだって良くも悪くも安定できるわけないじゃないですか!なんてね。(だけど暴走したら「no no darlin'」って言ってね!みたいなことを昔ライブで言ってましたがその呪文を唱えたらどうなるんでしょうか)

ASKAさんには本当に色んな面があって尊敬できる所はたくさんあるし魅力的だと思うけど、その全てを好き!などと私は言えません。だけど親兄弟パートナー友達、誰に対してだってそんなもんだろうと思うし、別にそれはそれとして自分の中に間違いなく好きな気持ちは持て余すほどあるので、これからも応援していきます。時に付かず離れずになるのは私自身の問題です。すみません、いつでも全力でサポートできるファンじゃないです。それでもそっと見守りつつ最後には味方でいたいです。もちろんCDは買うしライブに行くしファンクラブも更新します。…あれ?十分なのでは?という気がしてきました。笑

あーだこーだ言ってても私の中では1番ファンで、めちゃくちゃ好きなんです。だからこそある程度距離は保ちたい。 「愛する人を愛したいだけ愛せる日まで愛してみる」*3という気持ちでいます。

ともあれ、私は何があろうとずっとミュージシャンASKAのファンでいるつもりですからね。そこは変わらないし変われないし変わりたくないな。

 

 

*1:CHAGE and ASKA 『SAY YES 』の歌詞

*2: CHAGE and ASKA 『not at all』の歌詞

*3: CHAGE and ASKA 『鏡が映したふたりでも 』の歌詞