なにせエロイーズとサンディの2人がめっちゃ可愛くて魅力的で特に前半はそれだけでずっと見てられるし見ていたかった。
シンクロした2人を同時進行でかわるがわる見せる演出も楽しい。
エロイーズが赤髪の田舎娘からサンディ風のブロンドにイメチェンして最終形態のアヴリルラヴィーンへ(?)と物語が進むごとにビジュアルが変化していくのも良い。
サンディはちょっと個性的だけどエロイーズが憧れるのがわかるような存在感。個人的に今年度の助演女優賞あげます。笑
いやいや、サイコホラーとうたってるのにまだ2人が最高って話しかしてないのはマジでそれだけでだいぶ満足だからなんだけど、衣装や音楽もいいし、もちろん話もテンポよくどんどん2つの世界に引き込んでいく。王道のホラー要素もありつつ描き方は新鮮で、観ているうちに自分も2人にシンクロするように感情移入していけるばかりに、あんなにキラキラ輝いていた2人が…と切なさと恐ろしさで心は掻き乱されていく。
ジャックはイケメンなのか?でもあの独特なビジュアルが凄い活かされてる。
いや、おじいちゃんは違うだろからの突然えー!
エロイーズのおばあちゃんホラー展開に加担するかとだいぶ構えた。
ジョカスタが性格悪すぎて実は心の闇深そうだし、後半の出来事で大人しくなってるのめちゃ荒療治。
エロイーズ、パニックなるのわかるがちょっと落ち着いて、ジョン気の毒だから。笑
そんなジョンの存在の癒し度星5つ。
と、そんな具合につっこめる余裕も無くはないのでホラーとしての怖さレベルはさほどではあるけど、独特の不安や緊張感を保って常にドキドキできる程よさ。しかし後半からクライマックスにかけてはスピードアップして怒涛の展開になっていくので、ディズニーシーのタワー・オブ・テラーくらいの怖さレベルかな。…いや、落ちるアトラクション部分がしんど過ぎて違うか。ただ劇場出たらめちゃくちゃ怖かったって騒いでた男子いたしな…でもタワー…え、ちょっと待ってこの例えかえって邪魔なだけだわ。
…ま、とにかくそんな感じに面白かったす(雑)
ところで、観終えてから何やら賛否があると知り、賛否?ぴ?ナニが??と思ったらたまたま1つの極端に否定的なレビュー記事が流れてきたので拝見しました。なるほどそういう視点や意見もあるんだなぁって勉強になった。(ざっくりいうとこの映画での女性のセクシャルなフェミニズム問題の描かれ方についての批判)
たしかに人によっては観ているのが辛いような描写はあるし、これをフェミニズムの映画とするなら良しとしないこともなんとなく理解した。だけど私個人は先のレビューとは全く逆の印象を受けてた部分も多くて(私がそこら辺の意識低いのもあるでしょうが)同じものを観ても受け止め方ってこうも違うのだなって不思議な感覚にもなった。
私は好きじゃない、私には合わなかった、と言うのは全然自由だと思うけどそれ以上のことを言うのはよっぽどなんだろうけどなぁ…。ひとつだけいうと、私は最近とあるトラウマができたことで、連想させる描写に過敏になってしまう部分があるので作品との距離感には気をつけたいなとは思ってます…。
なによりも、私はこの映画好きです!
ともあれ、この作品のエロイーズにも言える事だけど、傷つきながらも生きてるみんな偉い!超頑張ってる!でも死ぬほどには無理すんな逃げろ逃げろ!って思います、本当に。
寒い冬を越えなきゃね。来年は少しマシな年にしてほしい。(運任せ)