クルミを割ったことのない日々

思いついたことを好きなだけ

ASKAニューシングルを聴いたら笑って歩いていた

tower.jp

 

7月14日に発売されたASKAのニューシングル『笑って歩こうよ/プラネタリウム』を聴いた感想です。

 

『笑って歩こうよ』

じっくり聴けば聴くほどに味わい深い、いわゆるスルメ曲。

初めてフルをラジオで聞いた時の第一印象は「シングルにしては意外と地味?」でしたが、不思議と頭に残ってCD買うまでに2度聴いたくらいですでに脳内再生で何となくメロディーは覚えてる状態でした。

改めてCDを買ってから繰り返し聴いているとどんどん良さを発見にして好きになっていく。この曲のベース好きだな。

編曲は松本晃彦さんと澤近泰輔さんというアレンジャー神2人という力の入り方。だから一度だけではあまりにも違和感ないのですんなり流してしまったけど、実は細部までこだわって丁寧に作られてるのがわかってくる。でもしつこくない。このバランスが大事なんだとようやく最近わかってきた。(そんなレベルの人間の感想です、どうも)

今回の曲はASKAさんが70年代の音楽を意識したということもあって、シンプルで覚えやすいメロディーだけど展開はドラマチック。朝ドラとかのオープニングテーマにピッタリな感じ。たしかに70年代くらいの名曲って覚えるつもりなくとも自然と頭に残って歌いながら覚える感じがある。

 

そしてMVも素敵。尾野真千子さんの涙に観る人がいろんな思いを重ねられる。


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この曲の「笑って歩こうよ」という言葉は前向きではあるけれど、「どんな時にも笑顔で涙は見せず進め」と弱った他人の背中を叩くような意味では無いことがMVからもわかる。

一見強く凛と見える女性がこらえきれず泣く。それくらいどうしようもない出来事があった。あるいは今辛い状況に立っている。同様に私たちは今、地平線には朝日が一筋の光としてみえるけどまだまだうす暗い中を生きてる。大きな手を差し伸べるASKAさんもみなと同じで決して明るい場所にはいないけれどその手を取れば共に進むことはできる。

と私は解釈しました。

このASKAさんが手を差し伸べるシーンがたまらなく良い。実際この手はどういう意味なんだろう。想像は膨らむけどとりあえずこれされたら絶対がっちりつかむよね。笑

ASKAさんの手ファンの方にはチャゲアスの『そんなもんだろう』のMVもおすすめ。

 (↓3:30あたりからでかい手を確認できます)


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「悪い噂をされても」という歌詞のメロディーの乗せ方?がASKAさんには珍しい気がする。「悪いうわ、さを」と分かれて聴こえるのではじめなんて歌ってるのかわからなかった。この歌い方、他の曲にあったかな?どうだろう…とベッドの中で脳内検索してたら眠りに落ちてしまった。ASKA曲は膨大な数でわかるはずもなく。

もしわかりやすくするなら

「わぁるいうわ、さをされても」のところを

「わるいうわさ、をされぇても」と歌うこともできるだろうけど、

完全に今の歌い方で正解。あえてかはわからないけど、この部分が効果的でお気に入りな箇所。

この言葉を節の中に詰め込まない方法ってひと昔まえに宇多田ヒカルが「Automatic」でヒットした頃にワイドショーとかで日本の歌らしくないと分析されてたのを思い出す。(例「な、なかいめのべ、ルで」みたいなこと)

 

少し切なげなメロディーに希望や決意や優しさがあたたかく包まれていて今の自分にはお守りみたいに握りしめていたいような心強さがある。なおかつ覚えやすくて歌いやすい。今この時にシングルA面にした意味が分かった気がする。

 

プラネタリウム

対して、カップリング。まぁ覚えにくくて聴き込まなきゃ真似して歌うのむずー!な曲。

だけどイントロ聴いた瞬間に「あ、この曲絶対好きだ」とピンと来ましたね。

そして案の定、もう大好き。

「君が好きだよ」のところを聴くたびにニヤけてしまう。好きだよの歌い方、笑って歩くどころか走りだしそうなほど好きだよ。地味に「焼きもちを」の歌い方もキュンとさせられるし「君のそばにいたい」のところとかもあーコレコレ待ってましたという感じ。これ聴きながら歩いてる時も気づいたら笑っていた。こういう時だけマスクありがてぇ。

ASKAさんのこんな軽やかなラブソングって久々に聴いた気がする。私『こんなふうに』(なぜか配信されていないシングル『ONE』のカップリング曲)がめっちゃくちゃ好きなんですが、それ系のポップで純粋な愛しさに満ちた曲。かわいい。

反面、飾らずストレートな歌詞なので、初めは頭に入って来すぎると個人的には胸が苦しいくらいだった。本来は泣かせる曲じゃないんだけど、例えば失恋したばかりとかある種の刺さる人には刺さりまくると思う。聴きまくって免疫つくまではじっと聴くと思い出して泣いてしまうから辛い、でも本当好きだから聴きたい、というダイエット中に太るけどドーナツ食べたい状態だった。いや、急に例えがバカだな。

聴き終えて感情が落ち着いてきたときに「ハァ……え?何がプラネタリウム??」って急に冷静になったのは自分でも笑った。あぁ歌詞の「ふたりで見上げる天井の~」あたりのこと?あ、悪戯で眠ったふりしたのプラネタリウムの出来事?本編前の星座の説明のことで絶対寝ちゃうよねって違うか。・・・ん?もしや、二人で隣り合って横たわっているだけで時間をすっかりと忘れてしまうくらい他の存在も見えなくてこの宇宙にふたりきりになれたような気分になってしまうってことをプラネタリウムに例えてるの??わぁ……照。

それはそうと(?)「家具のようなギター」うちにもあるんで音合わせに来てもらえますか?笑・・・オレ、コロナ明けたらギター教室通うんだ。(決意表明だけどほぼ死亡フラグ)

これは次のツアーでぜひ歌ってほしいなぁ!音源でもイントロから手拍子が入ってるのでこれはライブで我々観客が手拍子参加することで生演奏が完成するってことじゃないですか。じゃあもうそれはねぇ、やるしかないでしょ。お願いお願いお願い!

 

ところで、今回は久々に店舗でCD買いました。ずっと配信かネットで購入だったけど、タワレコASKAさんのメッセージレシートがほしいのと店舗で買うという行為をしたくなったので。

したらとある都内某タワレコ、あ行の棚を見たらPOPと共にジャケットが見えるように1枚置いてしてるだけ。ちょっとちょっと!売る気ありますか?!と脳内でキレたのと同時にこの1枚を私が買ってしまったら他の誰かがふと手に取る機会を奪ってしまう、どうしよう…という誰目線かわからない気持ちで困って店内をうろついたらニューリリースコーナーにちゃんと特設でたくさん置いてありました。よかったぁなんだぁ(^ω^)キレてごめんだよ。でもアルバム『Breath of Bless』が置いてなかったのは見逃してないよ。置いてね(#^ω^)

(しかし店員さんも最小限だったし店内イベントも出来なくて店作りも力入れずらいんだろうな…)

 

ちなみに10月からのツアー『ASKA premium concert tour-higher ground-アンコール公演』は今のところ近場で2公演行きます。もっと行きたいけど遠征はまだ現状だと見通しが立てづらくて初回申し込みは断念。もし直前までチケット買えそうなら状況見て考えたい。

今ある唯一の楽しみな予定だから是非ともツアーが無事開催されますように!!

www.classics-festival.com